2017年11月15日号
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「グラフィックデザイン『ペルソナ』」展

Persona, Exhibition of Graphic Design in Tokyo, 1965

1965年11月12日から17日にかけて、東京・銀座松屋にて開催されたグラフィックデザインの展覧会。出品作家は粟津潔、福田繁雄、細谷巖、片山利弘、勝井三雄、木村恒久、永井一正、田中一光、宇野亜喜良、和田誠、横尾忠則の11名。会場は連日満員電車のような活況を呈し、わずか6日間の会期に35,000人の観客が押し寄せた。当時若手だった出品作家が揃ってその後日本のグラフィックデザイン界の中核を担ったこともあり、カタログに寄せられた勝見勝の「チームワークと無名の行為を求め続けられてきたペルソナの人々が、個性の表現を指向しはじめたのも、私にはごく自然な成りゆきと思われます」という序文とともに、同展は東京オリンピック後の日本のグラフィックデザインの趨勢に大きな影響を与えた展覧会としてその後長らく語り伝えられることになるが、しかしなぜこの展覧会が組織されたのか、またなぜこの11人が選抜されたのかなどについては、詳細な記録が残っておらず不明な点が多い。さしあたりよく指摘されるのは、11人全員が日宣美の関係者であったことや、ちょうど10年前の1955年に開催された「グラフィック55」展から影響を受けていることなどである。なお2014年11月には、柏木博の監修によって、当時の作品展示をほぼそのまま再現した「グラフィックデザイン展〈ペルソナ〉50年記念 Persona 1965」が、東京・銀座のgggギャラリーにて開催された。約半世紀を経た現在もその現在的な意義を再考する試みが行なわれるなど、同展はいまだに戦後のグラフィックデザインのマイルストーンであり続けている。

著者: 暮沢剛巳

参考文献

  • 『Persona 1965』展カタログ, , , gggギャラリー, 2014

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