2019年03月15日号
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「日本アンデパンダン」展

“Nihon Independent Exhibition”

日本美術会が主催する無審査・自由出品制の公募展。1947年に東京都美術館ではじまり、以後、毎年2月下旬から3月上旬にかけて定期的に催され、2008年からは国立新美術館で開催されている。絵画、彫刻、工芸、写真、書など、出品規定さえ守れば、誰でも応募できる日本随一のアンデパンダン展として定着している。同展の長い歴史を振り返ってみると、そこには福沢一郎や難波田龍起、粟津潔、谷内六郎、いわさきちひろなど、じつに多様な美術家が参加していることがわかる。事実、同展は官展や既成の団体展とは異なる、誰もが自由に平等に作品を発表できる展覧会として構想された。その多様な拡がりのなかで、井上長三郎《死の漂流》、鶴岡政男《重い手》といった「新人画会」の画家による絵画から、丸木位里・俊《原爆の図》をはじめ、池田龍雄《網元》、中村宏《砂川五番》など、のちに「ルポルタージュ絵画」と称される絵画までが展示されたのである。このように政治性・社会性の強い作品が数多く展示される傾向はいまも変わらないが、近年では絵画や彫刻に加えてインスタレーションなども発表されている。なお読売新聞社も49年からまったく同名の「日本アンデパンダン」展を同じ東京都美術館で開催するが、57年の第9回展から「読売アンデパンダン」展に改称した。

著者: 福住廉

参考文献

  • 『戦後美術盛衰史』, 針生一郎, 東京書籍, 1979

参考資料

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