2017年09月15日号
次回10月2日更新予定

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コラボレーション

Collaboration

異分野の作家同士が共同してひとつの作品をつくること、または複数の作品同士がぶつかり合ってひとつの時空間を編み出すこと。コラボレーションは美術が素材からはみ出し、パフォーマンスのような保存不可能な状態に転換した際に発見された。ジョン・ケージ(音楽)、マース・カニングハム(ダンス)、ロバート・ラウシェンバーグ(美術)による1950年代の一連のコラボレーションがその嚆矢とされる。最初の作品は54年の《ミヌーシィ》であった。しかし、コラボレーションとは異分野による単なる集合ではなく、分野そのものを成立させる分割に対する抵抗が多々含まれている。ひとつの事象を分類し、カテゴリーに当てはめ、アーカイヴすることに満足することは近代の病理である。すべての事象はさまざまな側面を持ち、ひとつの分類に還元することは不可能であり、この近代主義に対抗する手段として、コラボレーションは有効である。コラボレーションはこのような性質を持つため、質の高い作品として「完成」することが困難である。

著者: 宮田徹也

参考文献

  • The Arts at Black Mountain College(Reprint), Mary Emma Harris, MIT Press, 2002

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