2017年11月15日号
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コレオグラフィ

choreography

コレオグラフィは「踊ること」と「書くこと」を意味する二つのギリシア語に端を発する言葉であり、その意味において、踊りを記譜することである。また、しばしば「振り付け」と翻訳されるように、コレオグラフィはダンスを創作することそれ自体に向けられた言葉でもある。今日では一般的な表現となり、MTVでは1984年の第1回ミュージック・ヴィデオ・アワードからベスト・コレオグラフィ賞が設けられている(受賞作品はマイケル・ジャクソンの「スリラー」)。振り付けは、しばしばダンサーの動きの構成や舞台における動きの空間的構築を指して用いられることが多く、その点で審美的なものの創造であると考えられることが多い。とはいえ、人間の動きに秩序を与え、組織立った行動が取れるように人間を操作する行為として捉えるならば、コレオグラフィは単に審美的であるにとどまらず、社会行動的な側面を帯びたものでもある。コレオグラフィを記譜法の観点でとらえるならば、17世紀にピエール・ボーシャンとラウール=オージェ・フイエが特殊な記号を用いてまとめた記譜法が知られている。20世紀に入るとルドルフ・ラバンが発案したラバノーテーションがダンサーの動作を詳細に記録する方法として評価される。暗黒舞踏において土方巽が残した舞踏譜は、踊りを客観的に記譜しそれによって反復的に実演が可能となる方法と言うよりも、創造の霊感源として機能するものだった。

著者: 木村覚

参考文献

  • Social Choreography; Ideology as Performance in Dance and Everyday Movement, , Andrew Hewitt, Duke University Press, 2005

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