2017年12月15日号
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フラッシュモブ

Flash Mob

インターネット上のコミュニケーションツールを用いて実在する場所に一瞬だけ群衆を形成させる行為。一種のいたずら行為である。ただし、そこには日常の秩序を作り変え、新しいリアリティの感じられる空間を生み出すといった、社会のあり方に再考を促す目的がしばしば内包されている。2003年5月に、ビル・ワジクが友人・知人に宛て翌月に行なう「MOB#1」への招待メールを発信した。通報者により警察に知られてしまい未遂に終わるが、6月の「MOB#2」は成功を収める。ワジクが招待メールで「わけのわからない群衆」と呼んでいたこの活動に「フラッシュモブ」という名称を与えたのは、著名なブロガー、ショーン・サヴェージであった。ショーンはワジクが企画した「MOB#2」をめぐって2003年6月に自身のブログ上でこの語を初めて使用した。9月の「MOB#9」まで続いたこの出来事が、フラッシュモブの始まりとされているが、同種のいたずら行為はすでに行なわれていた。日本において2001年12月24日に吉野家で集まった者たち全員が「大盛りねぎだくギョク」を頼む「吉野家オフ」が「2ちゃんねる」上で呼びかけられ、実施された出来事は、その先駆的な事例と捉えられている。フラッシュモブは、認知度が高まるにつれて、多様な姿をとることとなった。そのひとつに、ダンスや音楽演奏がある。また企業や政治家の活動によって応用されることも多くなっているが、こうしたタイプのフラッシュモブは「ハイジャック」と呼ばれる。

著者: 木村覚

参考文献

  • 『フラッシュモブズ 儀礼と運動の交わるところ』, , 伊藤昌亮, NTT出版, 2011

参考資料

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