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CAD

CAD(computer aided design)

computer aided designの略称。日本では、JIS(日本工業規格)により「製品の形状、その他の属性データからなるモデルを、コンピュータの内部に作成し解析・処理することによって進める設計」と定義されているが、建築業界においては、設計手法ではなく、コンピュータを使用して設計や製図をするシステムの名称として扱われることが一般的である。1963年にアメリカのアイバン・サザランド博士が開発したプログラムSketchpadが二次元製図システムとしてのCADの先駆けであり、黎明期においては、航空機の設計を目的としたCADプログラムを中心に開発が進められた。その後、建築設計や工業デザイン、電子設計などさまざまな分野において、数々のCADプログラムが開発されている。現在、日本の建築業界では、Jw_cad、VectorWorks、AutoCadなどが最も一般的に利用されており、二次元の図面を作成する機能のほかに、三次元のモデル機能を搭載したものもあり、大規模建築の計画においては、専用のCADプログラムを開発することもある。CADを使用することで、図面を正確に処理することができるほか、編集が容易であり、かつデータの互換性が確保されているため、複数人での設計をスムーズに行なうことができる。また、ザハ・ハディドなどの建築家が、以前では実現が不可能とされていたような複雑な形態の建築物を、2000年代以降次々に完成させており、CADの進化が実際の建築物の設計に影響を与えていることがわかる。

著者: 有山宙

参考文献

  • 『大江匡のデジタル・スタジオ 勝ち残るためのCAD環境構築法』, 大江匡, 日経BP社, 1998

参考資料

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