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2016年07月01日号のバックナンバー

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フォーカス

カナダ──先住民族から始まる新しい時代

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[2016年07月01日号(原万希子)]

 今年前半期にバンクーバーでは、二人の重要な先住民系コンテンポラリー・アーティストの個展が相次いで開催された。ひとつは、ブリティッシュコロンビア大学付属ギャラリー、モリス・アンド・ヘレン・ベルキン・アート・ギャラリーで1月から4月にかけて開催された、ボー・ディック(Beau Dick)の 「LALAKENIS / ALL DIRECTIONS - A Journey of Truth and Unity」。もうひとつは同じくブリティッシュコロンビア大学付属の文化人類学博物館(通称MOA)で、5月末にオープンし、10月まで開催中のローレンス・ポール・ユクルェラプトン(Lawrence Paul Yuxweluptun)の30年の業績を取り上げた大回顧展「Unceded Territories」だ。筆者は幸運にもこの二つの展覧会のオープニングに立ち会い、満員の来場者のなかでカナダの先住民問題が新しい時代の幕開けを迎えたことを感じた。

キュレーターズノート

岡本光博「UFO after / 未確認墜落物体 その後」、島本了多「生前葬」、天神洋画劇場 伊藤隆介の「フィルム・スタディーズ」

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[2016年07月01日号(工藤健志)]

 むろん「量」としては東京の足下にも及ばないが、ならば地方は「質」で勝負!と言わんばかりに、ここ青森でも、ここ青森でしか見ることのできない良質の展覧会が近年増えてきた。

デジタルアーカイブスタディ

デジタルで未来へつなぐ歴史。シンポジウム「高精細デジタルアーカイブと文化遺産の未来」

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[2016年07月01日号(影山幸一)]

 2016年6月2日(木)に京都で行なわれた「シンポジウム 高精細デジタルアーカイブと文化遺産の未来」(主催:DNP大日本印刷、DNP京都太秦文化遺産ギャラリー)は、デジタルアーカイブのダイナミズムが独自性を発揮し、自立したような印象をもったシンポジウムだった。東京・五反田の「DNPミュージアムラボ」で9月4日まで開催中の「フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展」(2016.6.3〜9.4)の関連企画である。
 フランス国立図書館(BnF:Bibliothèque nationale de France))からの依頼により、BnFが所蔵する世界三大コレクションとされる地球儀・天球儀の3Dデジタル化にBnFとDNP(大日本印刷株式会社)が共同で取り組み、その成果を活かした展覧会ではデジタルコンテンツと、実物の地球儀・天球儀をともに展示し、体感できる空間として新たな試みを行なっている。
 シンポジウムの会場がある京都市の中心に位置する烏丸御池は、少し風はあったが快晴だった。200名入るという会場は、明治を代表する重要文化財の洋風建築、旧日本銀行京都支店であったという。シンポジウムのテーマを反映させたような温故知新を実感する京都文化博物館別館のホールは、午後4時から7時まで満席であった。

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