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2016年11月01日号のバックナンバー

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フォーカス

喧騒のストリートへ──マニラの街に広がるムーブメント

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[2016年11月01日号(平野真弓)]

 近年の急速な経済成長とともに、フィリピンの首都マニラには閑静なギャラリースペースが数多く出現し、マーケットの勢力が脆弱な公的制度の穴を埋めるかのように、コンテンポラリーアートのインフラ整備を独占的に進めている。その一方で、現代を生きるアーティストたちの活動はアートのために組織された空間に留まることなく、さまざまな人々を巻き込みながら街の喧噪の中へと広がりを見せている。本稿では路上という現実の空間を舞台に展開しているムーブメントを取り上げ、日常のなかにある政治的、社会的な問題に対するアートの働きを探ってみたい。

キュレーターズノート

ル・コルビュジエにまつわるいくつかの展示

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[2016年11月01日号(角奈緒子)]

 「ル・コルビュジエの建築作品 ─近代建築運動への顕著な貢献─」が世界遺産に登録されると発表されたことは記憶に新しい。7カ国17作品におよぶ建築作品群のなかには、日本の国立西洋美術館も含まれており、近代建築の保存を願う人々にとっては、日本国内の近代建築に対する意識がますます高まることへの期待も大きく膨らむのではないだろうか。

福田尚代展「水枕 氷枕」/「粟津潔と建築」

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[2016年11月01日号(鷲田めるろ)]

 金沢の浅野川のほとりには山鬼文庫(さんきぶんこ)という私設図書館がある。ここでは、かつて金沢美術工芸大学で教鞭を執っていた森仁史(現・柳宗理記念デザイン研究所シニアディレクター)の個人の蔵書をカフェとして公開している。2013年にかつて料亭だった築100年の建物を使用しオープンした。いま山鬼文庫では福田尚代展「水枕 氷枕」を開催している。

artscapeレビュー

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