2017年05月15日号
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2017年04月01日号のバックナンバー

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フォーカス

【インドネシア】「Rest AREA〜アーティスト、インドネシアを読む」展に見る「インドネシアなるもの」

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[2017年04月01日号(本間久美子)]

 2017年3月、インドネシア国立ギャラリーで「Rest AREA〜アーティスト、インドネシアを読む」と題されたアートビエンナーレが開催され、全34州中26州100人のアーティストの100作品が展示された。インドネシアは「多様性のなかの統一(Bhinneka Tunggal Ika)」を国是とし、各地に広がる民族の多様性を肯定しつつひとつの同じ国であることを自らに刻み込んできた。すでに繰り返し強調されてきたこの「インドネシアなるもの」の肯定が、いまなおテーマとなりうるのはなぜか。各地のアーティストはこのテーマにどう応えたのか。

学芸員レポート

太田市美術館・図書館「平田晃久建築展」、「加藤アキラ 孤高のブリコルール」

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[2017年04月01日号(住友文彦)]

 建築家がつくる美術館、芸術家がつくる美術館、行政がつくる美術館、学芸員がつくる美術館。さらに開館した時代や社会など周辺環境の影響を受け、それらの度合いが混じりあい、異なる個性が加えられる。一口に美術館と言えども、まるで環境によって形を変える植物のように多様な種類がある。美術館かくあるべしと思いたい気持ちは分からないでもないが、実際は絶えず変化し続けているのが現実で、もし理想とするモデルがあったとしても、よく見るとそれ自体すでに変わっているはずだ。もし変わらない美術館があるとすれば、それは植物園で生育されているのに近い、周辺環境と断絶しているケースだろう。

青森アートシーンのあらたな展開と「青森コンプレックス2016」、「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」展

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[2017年04月01日号(工藤健志)]

 八戸市の新美術館の建設工事設計者選定プロポーザルの審査委員会が2月26日に開催され、最優秀者1名と優秀者1名が決定した。最優秀となったのは西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体。八戸市が策定した基本構想の「アート・エデュケーション・ファーム(種を蒔き、人を育み、100年後の八戸を創造する美術館)」というヴィジョンに対し、彼らは「ラーニングセンター」という回答を提示した。周辺にはすでに「ポータルミュージアムはっち」や「八戸ブックセンター」などが存在するが、そうした先行施設との連携をはかりつつ、さらに八戸のさまざまな生活、文化資源を包括し、新しい価値を創造、発信していくための「学びの場」の機能を中心に据えた提案である。

トピックス

美術鑑賞は人を幸せにできるのか?:フィンランド国立アテネウム美術館×DNPミュージアムラボ シンポジウム レポート 前編

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[2017年04月01日号(白坂ゆり)]

 世界の目まぐるしい変化に戸惑い、立ちゆかないときに、美しいものを見て救われた経験はないだろうか。
 多様な芸術文化に親しむ方法を、国内外のミュージアムとのコラボレーションを通じて開発してきたDNP大日本印刷の文化活動「DNP ミュージアムラボ」が、フィンランドの国立美術館「アテネウム美術館」とともに新プロジェクトを開始する。「幸せになる美術鑑賞」をテーマに、脳科学的な検証に基づく美術鑑賞プログラムを開発するというのだ。
 そのキックオフとして、2016年11月2日、東京のDNP五反田ビルで、アテネウム美術館館長をはじめ多彩なゲストを招いてシンポジウム「ミュージアムの幸せ効果―美術鑑賞の可能性から考える―」が開催された。そこで語られた内容を前後編に分けて報告したい。

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