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2018年01月15日号のバックナンバー

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フォーカス

建築ドローイングとは何か?
──「紙の上の建築 日本の建築ドローイング1970s − 1990s」展

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[2018年01月15日号(米田尚輝)]

一般に、美術館において建築そのものを原寸大で再現展示することは難しい。だから、写真、模型、図面、映像などの建築に関連する「資料」を展示することが建築の展覧展を実現する手法の通例となっている。この限りにおいて、「紙の上の建築 日本の建築ドローイング1970s − 1990s」展(国立近現代建築資料館、2017-18)もまた定石とされる方法で実現されている。しかしながら、作品と資料を明確に区別することは実のところ難しいもので、ここでは本展で試されている展示方法の特筆すべき性格を確認してみたい。

キュレーターズノート

足利市立美術館「涯テノ詩聲 詩人 吉増剛造展」、アーツ前橋+前橋文学館「ヒツクリコ ガツクリコ 言葉の生まれる場所」

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[2018年01月15日号(住友文彦)]

現代詩の作り手のなかでも、写真や映像をはじめ銅板打刻作品など、詩人と言っても造形的な魅力を持つ作品を多く発表している吉増剛造に美術愛好者が関心を向けるのはよく理解できる。この展覧会は私が見た足利市立美術館の展覧会のあと、沖縄県立博物館・美術館(4月27日から6月24日)、渋谷区立松濤美術館(8月11日から9月24日)へと巡回する予定である。とは言いつつも、この展示ははっきり言って造形的な魅力よりも、はるかに魅力ある吉増の生の軌跡を見せる濃密な展覧会だった。

「デザイン」センターから生まれ、発信される「アート」
──KIITOアーティスト・イン・レジデンスの成果

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[2018年01月15日号(佐藤真理)]

KIITOは「デザイン」・クリエイティブセンター神戸という名称だが、アート関連事業も並走させている。筆者が担当する「スタジオレジデンス(KIITOアーティスト・イン・レジデンス)」、神戸のまちのイメージを異なる専門分野の研究者と捉え直す「神戸スタディーズ」、未来を向いている草の根的な実践に注目する「未来のかけらラボ」トークセッション、自分たちの環境を自分たちの手で作り上げるための考え方と技術を学ぶ「セルフ・ビルド・ワークショップ」の4事業がそれに位置付けられる。

トピックス

現代美術展から見る図書館の現在──DOMANI・明日展PLUS X 日比谷図書文化館

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[2018年01月15日号(中井康之)]

千代田区立日比谷図書文化館で開催中の「DOMANI・明日展PLUS X 日比谷図書文化館 Artists meet Books ──本という樹, 図書館という森」展を訪れた。図書館で行なわれる現代美術の展示という稀有な試みをとおして、あらためて現代における図書館の役割と可能性について考察した。

アート・アーカイブ探求

山下守胤《双鶏十二ヶ月図屏風》眼福の写実──「坂森幹浩」

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[2018年01月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

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