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2018年03月01日号のバックナンバー

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フォーカス

【ロサンゼルス】ジェントリフィケーションの前線と前衛アートの共存思考

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[2018年03月01日号(キオ・グリフィス)]

移民が流れ着く地方都市のような大都会、ロサンゼルス。映画都市でもあるこの街は、半世紀前に計画的に創造され、マシンカルチャーを中心に動く、砂漠から蜃気楼のように実現した未来都市である。その未来都市も、映像世界で予知された2010年代に到達するとレトロ化して見えるものだ。テクノロジーのスピードと未来への遠い憧れが交錯した状況のなか、大小様々なアートスペースが登場し、ロサンゼルスはようやく美術の首都として変貌しつつある。他方で、激しいジェントリフィケーションへの地元住民の反発がアートスペースに向けられる現象も起きている。

キュレーターズノート

隔たりを往き来する “Walk” by the deep rivers.

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[2018年03月01日号(松本篤)]

経験の共有が困難な状況において
イメージはどのように働くのか。
対岸の二人が残したそれぞれの記録を辿りながら
モノと人を介したアーカイブのつくり方を探る。

第10回 恵比寿映像祭「インヴィジブル」/ビルディング・ロマンス

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[2018年03月01日号(能勢陽子)]

10回目の開催となる恵比寿映像祭のタイトルは、「インヴィジブル」である。視覚芸術のなかでも、基本的に可視のものを対象にする写真や映像は、逆説的に見えないはずのもの、存在しないはずのものを照射し、視覚の限界やそこからこぼれ落ちるものに意識を向けさせる。「インヴィジブル」は、写真や映像が誕生した瞬間から、影のように背後に存在してきた重要なテーマである。

トピックス

artscape onsite 1 飯沢耕太郎さんと観る「石内 都 肌理(きめ)と写真」展 レポート

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[2018年03月01日号(飯沢耕太郎/artscape編集部)]

2月13日(火)、写真評論家で当サイトのレビュアーの飯沢耕太郎さんを講師に迎えて開催した、artscape初の読者イベント「artscape onsite 1」。今回訪れたのは横浜美術館「石内 都 肌理(きめ)と写真」展。前号でお送りしたフォトレポートに続いて、今回は鑑賞会とそのあとの懇親会での飯沢さんと参加者の対話を詳しくお届けする。

360°ビュー

景観のなかのポスター
──「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」展

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[2018年03月01日号(ティエリー・ドゥヴァンク)]

20世紀フランスを代表するポスター作家、レイモン・サヴィニャック(1907-2002)。シンプルでユーモアにあふれ、見ていると思わず顔がほころんでしまう独特の愛嬌あるキャラクターは、日本でも大人気だ。
そんなサヴィニャックの大規模な展覧会が今年2月から約1年間、全国の5つの公立美術館を巡回する。巡回展の幕開けとなった練馬区立美術館で、本展を監修したパリ市立ファルネー図書館学芸員のティエリー・ドゥヴァンク氏にお話を伺った。

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