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2014年10月15日号のバックナンバー

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フォーカス

「美術と印刷物 1960-1970年代を中心に」展

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[2014年10月15日号(松岡新一郎)]

菱田春草の回顧展で賑わう国立近代美術館、常設展示の一隅で極めて興味深い企画展が開かれている。美術と印刷物というタイトルの下で展示されているのは、通常想像されるような、芸術家の手になる豪華本や挿絵本の類ではなく、近代美術館や国立新美術館が、他の機関から寄贈されたり、調査研究のために収集した資料、具体的には書籍、雑誌、新聞、カタログ、パンフレット、ポスター、チラシ、カードといった印刷媒体である。それらを通して60年代から70年代にかけての美術の実践における変容と、そこにおいてそうした媒体の果たした役割を検証しようというのがこの企画の趣旨だ。

キュレーターズノート

「無人島にて──「80年代」の彫刻/立体/インスタレーション」

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[2014年10月15日号(中井康之)]

 「美術」と「死」は常に隣り合わせの関係を維持してきた。絵画の主たる出自は宗教画であり、彫刻も死者への墓標、亡き者の姿形、そして来世をも支配する神の似姿として存在してきた。近代という時代が到来し、そのような神話物語が捨象されたのも束の間の出来事であった。その後、美術作品に対する新たな意味付けの嚆矢となったのはシュルレアリスムのような人々の意識下に潜んだ世界を表面化する動きであり、現実的に表象化された世界によってのみ価値付けしようとする進歩主義的動向に対して美術作品が歯止めをかけるような流れは──フォーマリズムに代表されるように──常に存在していたであろう。

「熊本−東京──画家たちの上京物語」「若木くるみの制作道場 リターンズ」「パープルーム大学II」

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[2014年10月15日号(坂本顕子)]

 今年の夏は雨が多かった。週末になると、台風、雨そして雨。しかし、天気にこそ恵まれなかったものの、今夏の熊本の展覧会ラインナップは、近年にない豊作。連載ローテーションの都合で、この時期になってしまったが、それらの内容をぜひこの機会に振り返っておきたい。

トピックス

ルーヴル - DNP ミュージアムラボ 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 マルチメディア・ディスプレイ導入レポート

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[2014年10月15日号(栗栖智美)]

 2014年9月24日、大日本印刷とルーヴル美術館が共同開発したマルチメディア鑑賞システムが、ルーヴル美術館の古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門に3種設置された。当美術館への設置は今回で4度目となる。これらのシステムは、今後、来場者が古代地中海沿岸世界の傑作をよりよく理解する手助けとなるだろう。

アート・アーカイブ探求

雲谷等顔《山水図屏風》広大無辺の型──「河合正朝」

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[2014年10月15日号(影山幸一)]

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