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2014年08月15日号のバックナンバー

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「忘却の海」に浮遊するこだわりの諸断片──「ヨコハマトリエンナーレ2014」レビュー

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[2014年08月15日号(暮沢剛巳)]

 ここ数年で、日本でも随分と国際展が増えた。それぞれの国際展が、他との差別化を図るべく創意工夫を凝らしているが、その多くは市街地や公共空間にも作品を設置し、地域性を前面に押し出す傾向にある。地域振興や都市の再整備といった開催の目的を考えれば、これは当然のことかもしれない。だがヨコハマトリエンナーレは、実施体制の変化もあって、前回から横浜美術館を主会場とするなど、他とは違う方向性を目指しているようにも見える。そして森村泰昌をアーティスティック・ディレクターに迎えた5回目の今回、そのホワイトキューブ志向は一層顕著なものとなった。この方向性にはもちろん賛否両論あるだろうが、少なくとも猛暑が続く開幕直後の時期に、多くの作品を冷房の効いた屋内で観られることは、身体の負担の面からも単純にありがたかった。

キュレーターズノート

「久留米・石橋美術館 撤退問題」、「鈴木貴博 生きろ美術館展」、「成田亨 美術/特撮/怪獣 ウルトラマン創造の原点」

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[2014年08月15日号(山口洋三)]

 今回の学芸員レポート、いつものようになにかしら展覧会のレビューとか自分が企画中の展覧会企画のことなどを書こうとのんびり構えていたところに、衝撃的なニュースが飛び込んできた。福岡県久留米市の石橋美術館を運営してきた石橋財団が、2016年9月末をもって、運営から撤退。所蔵品960点を、同財団運営のブリヂストン美術館(東京)に移す、というのだ。事実上の石橋美術館「閉館」である。

金沢まちビル調査/「逃げ地図」ワークショップ

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[2014年08月15日号(鷲田めるろ)]

 11月1日より金沢21世紀美術館で始まる「3.11以後の建築」展に向け、いくつかのワークショップを行なった。ワークショップは、本展のゲスト・キュレーターである建築史家の五十嵐太郎とコミュニティデザイナーの山崎亮からの提案によるもので、その成果は展覧会のなかで紹介される。今回はその途中経過を一部ご紹介したい。

トピックス

国立西洋美術館「橋本コレクション 指輪」──観覧への期待感が高まるデジタルガイダンスパネルの導入

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[2014年08月15日号(artscape編集部)]

 2014年7月8日から9月15日まで、国立西洋美術館にて、同館および東京新聞主催の「橋本コレクション 指輪 神々の時代から現代まで──時を超える輝き」が開催されている。2012年に国立西洋美術館に寄贈された「橋本コレクション」を記念する企画で、約300点の指輪を一挙に公開、初披露の場となった。

アート・アーカイブ探求

宮本武蔵《枯木鳴鵙図》“生と死”逆転の命──「河田昌之」

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[2014年08月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

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