« 2005年10月 | メイン | 2005年12月 »

2005年11月30日

ホームグランド上空

DSC_0104web.jpg
航路になっているので定期的に横切る旅客機を目にする。この光景から、写真集やビデオ作品を想起し制作できる能力があると作家なのにな……。真っ青な空です。


駅前の坂道を「銀杏坂」と言います。
DSC_0064web.jpg
旧県庁前のお堀の銀杏がきれいな黄色になりました。


DSC_0087web.jpg
ショップに並ぶできたてのカタログ書籍。定価税込み1,890円はお買い得です!


いろんなものが今日もとどいたのですが、その中に「地域創造レター」の12月号がありました。
どれどれと表紙をめくると、デッカク「JAFRAアワード(総務大臣賞)発表」とあり、7受賞施設の1つに、なんと◎水戸芸術館/茨城県水戸市とあります。表彰式は2006年1月11日だそうです。
この賞は、2004年度に財団法人地域創造設立10周年を記念して創設された総務大臣賞とのこと。どーやらめでたいことらしい。バンザーィ。そして選出していただき「ありがとうございました。」


さらにパラパラ捲っていくと、青森県立美術館での長谷川孝治作・演出「津軽」の筋が告知文にあって「お、そんな構成なんだ!長谷川さん。」と上演6時間のお芝居の筋を得て、最後は「美術館の遠足9/10 藤本由起夫展」の情報をゲット。これは年1回1日限りの10回シリーズで西宮市大谷記念美術館で開催するもの。藤本氏のパフォーマンス多数ありとある。う〜ん、行きたい。出かけるだけの価値はあるからな〜、藤本さんのパフォーマンスなら。考えてみよう!「津軽」は12月3/4/10/11日の4公演。「遠足」は12月23日。

2005年11月29日

ホームグランド

DSC_0006web.jpg
芸術館の庭から空を眺める。


DSC_0019web.jpg
次回展覧会のポスター。


TAP2005の撤収作業の報告メールが入ってくる。本当に最後の最後までおつかれさまです。これでまたTAPヒルズは「強者どもの夢のあと」となり、開発予定地として再び誰も立ち入ることの出来ない閉じた場所となる。
DSC_0305web.jpg
人混みの熱気に押されて外でも集う関係者。寒さも忘れての歓談。(11月27日)

DSC_0326web.jpg
鯉(恋)のぼり隊組の取手地元のおじさま方も満足げ。(11月27日)
大人も子供も楽しんだTAP。関係者一同には「ヤッター!」の満足に浸る満面の笑顔と感涙があったTAP2005のクロージングでした。でも本当は、ここから何かが始まると、ちょっとヤバイ魅力満載のアートプロジェクトになるんだけど、まだ求めないのがちょうどいい(かな)。


-----------


しかし本当の文化戦略的創造都市というのもは、どうやったら構成されていくのだろう。11月26日の午前中に椿さんに挨拶するために覗いたコンファレンスを思い返すほどに疑問が渦巻く。
僕たちは何ができるのだろう。何をどうイメージしたらいいかを躍起になって学んでいる最中のように思えてならない。かく言う私もすでにその一人なのかも知れない。

つくづく思うけど、なんだかんだと年次テーマとなりそうなキーワード(お題目)が登場するなぁと感心してしまう。なにごとにも仕掛けがあって、このプログラムは2005年を「日・EU市民交流年」と位置づけた2002年の第11回日・EU定期首脳協議での合意を受けたもので、欧州委員会とEU加盟国と日本政府によって開催されるもの。そうじゃなきゃ、これだけこの規模の仕掛けが担保されることはないよなと思う次第。


海外事例紹介の段階が終わり、段階としては国内事例が必須となるわけで、その活動が本格化する中で、もう一度「創造都市」が概念と事例と抱き合わせで語られて行くことになるだろう。というわけで、その「創造都市」が、来年のキーワードになるんじゃないかな、来そうだなと思っている。
実は、TAPではすでに佐々木雅幸先生をパネリストのお一人としてお招きし、その概要の片鱗のレクチャーを受けて、「創造都市」という言葉があることは学んでいるTAPです。

2005年11月28日

年末はじまる。

IMG_1100web.jpg
銀座の「第498回年末ジャンボ宝くじ」売り場に並ぶ人々。歩いているお父さんは、この直後に最後尾の人となる。発売期間は11月25日から12月20日。


今日の午後、準備中の企画展出品予定作家が上京していたのでお目にかかる。熱い語りに魅了される。さすがに、短い睡眠時間のために、ここ二日、電車移動中は爆睡状態。早めに帰宅。

留守にしていた4日間の写真の整理を頑張ってしていたら時間切れ。本当はもう少し内容を書きたいところだけど、それは明日以降にさせてもらいます。取り敢えず、写真アップしておきました。

ではでは。

2005年11月27日

御来光

_MG_5704web.jpg
27日6時16分。取手利根川沿い。


_MG_5709web.jpg
27日6時21分。上空にはまだ三日月。取手利根川沿い。


_M9Z8699web.jpg
27日6時45分。取手利根川沿いの日の出。


写真は全てTAP2005オフィシャルカメラマンをお願いしている斉藤剛氏撮影のもの。残念ながら僕はいかれなかったので、詳しくは藤ブログで!

彼も書いているように、3時までミッドナイト・トークを藤さんとしたあと、5時30分起床で、彼らは、この写真の風景を見にバズで「藤浩志シークレットキャンプ」二日目のツアーに出かけていった。僕は、駅から自宅に戻り、東野先生の葬儀に向かう。国立国際の中井としっとりランチをした後、再び自宅経由で取手にもどる。着いた時には打ち上げの乾杯のタイミング。またしても深夜までのお疲れ様会に加わってタクシーで帰宅。長い長い3日間を終える。明日に備えて、そそくさと眠りにつく。


*この記述は、やっと時間のとれるようになった28日に書きました。

2005年11月26日

ロード二日目

IMG_1010web.jpg
BankARTLifeで宿泊した翌日、レンタサイクルを借りて、赤煉瓦でのシンポジウムに向かう道すがらのスナップショット。


DSC_0106web.jpg
BabkARTNYK2階ウッドテラスからの眺め。右手の煉瓦倉庫3F−1で、午前中のコンファレンスが開催されている。午後の分科会では、ここも会場の一つとなる。


DSC_0169web.jpg
昨夜の会で即席で用意された椅子とテーブル。多様な椅子は3月椅子プロジェクトの成果(でしょう、たぶん)。それがまた美しい。


朝のちょっと冷え込んだ気持ちの良いウッドデッキで濃いめのカフェを飲みながら12月10日の「art×book fair」でのトークショー打ち合わせを池田さんらとした後、10時から始まっているシンポジウム「アートが都市社会の新子地平を切り拓く — EU諸国の創造都市戦略を巡って」の二日目の会場に向かい、フランス、フィンランド、イタリアの事例を聞く。コメンテーターの椿さんらのランチに混ぜてもらう。
北仲ブリック&北仲ホワイトを見学した後、ヒビノスペシャルで本の打ち合わせをし、予定通り取手に入る。


*このログは28日の記述です。

2005年11月25日

ロード初日

IMG_0966web.jpg
メセナ大賞受賞式のパティー会場での一コマ。大賞は株式会社三越が受けた。


——会場で「新内流し」と耳にしたものの、アナウンスされたせりふを確認したくて、メセナ協議会の若林さんにお願いしたら、レセプションの台本より抜粋してそのせりふをメールしてくれた。どうもありがとう。

「ただいま素晴らしい新内流しをご披露いただきましたのは、人間国宝の新内仲三郎(しんない・なかさぶろう)師匠と、新内剛士(しんない・たけし)さんです。今回、メセナ大賞を受賞されました三越劇場では度々公演をしておられ、三越の中村会長は、仲三郎師匠の後援会会長でいらっしゃるそうですが、本日はお忙しいなか、お祝いにと駆けつけてくださいました。」

意気が、まだわからぬ若輩者の私でした。が、メセナのお歴々は楽しげなり。


DSC_0040web.jpg
アートスケープも賞を頂く。めでたい!


メセナの授賞式会場では、デザイナーのカズヤコンドウ氏に久しぶりに会い、杉本展やさわひき展を担当したことを聞く。メセナ大賞の授賞式に向かう前に、予定通り森美術館で「杉本博司」展に出かけ、予定を大幅に超えて、時間をかけて見る。それでタクシーで再び六本木に戻り、時間切れになって寄れなかったオオタファインアーツで「さわひらき」展を見る。そのビルの3階に日埜さんが事務所を構えていたことを思い出し、ちょっとだけ顔を出す。日埜さん帰省したときに、「茶の間」いきましょう。


ここから夜の部の横浜のBankARTに向う。2時間ほど真面目にお話しをさせてもらい、その後の交流会から流れて福岡勢の山野さんや宮本さんらとラーメンを食べる。NYKの快適なコンランのベットで持参したパジャマに着替えて消灯したのは午前4時頃。明日の起床は8時とのこと。9時から打ち合わせ。


*この筋だけのログは、28日に戻ってから書き込む。

2005年11月24日

デュシャン

DSC_0014web-2.jpg
今日も晴れていた記録として。


締め切り迫る原稿を抱えていて——今日もこれから1本、仕上げないとならない(^L^;)——かなり内心焦っている。明日から3日間はロードの人となり、夜も使えなくなることも、慌てている一因だけど、何と言ってもすべからく年末進行なのです。


予定変更可能なものは移動させてしまうかも知れないけれど、今のところ組んでいる明日からの予定はこんな具合。
25日は、「さわひらき展」(−26日まで)のオオタファインアーツの営業開始が11時だから、まずは朝一で10時オープンの森美術館で「杉本博司」展を見ることからスタート。
前にも書いたけど同氏著書「苔のむすまで」(新潮社)には、一気に読み進ませる力ある魅力的な章が並ぶ。それは、世界を宇宙を理解したいとする衝動を、「時間」と言う尺度できっちり捕らえきった杉本博司的解釈を内包した、甘えたところのない自律した言葉(=熟慮し吟味された言葉)の魅力とも言えるかもしれない。

各テキストは、記憶であったり何らかの引用だったりと、常に「時間」を纏う話しを芯にした構成の章が並ぶが、その一つとして『大ガラスが与えられたとせよ』が収録されている。
自らデュシャンピアンと公言する杉本博司氏のパリ、カルティエ財団美術館での2004年個展の開催の経緯が、構築的な言葉の配列で記述されている。


杉本氏の話は、東京大学にある「大ガラス」のエピソードを軸に展開する。その「大ガラス」制作の陣頭指揮をとっていた一人が過日亡くなった東野芳明氏である。実は、僕にとって東野芳明は、美術批評家として60年代に「反芸術」の言葉を産んだ人としてよりも、デュシャンの(学術)研究者として、そしてその精神の実践者として記憶されている。

ちょうど著書「デュシャン」を刊行したばかりの東野先生に、「次は何ですか?」と、今思えばお馬鹿な質問をしたとおもうのだが、聞いたことを思い出す。そのとき口にされた作家の記述を僕は見てはいない。けれどデュシャンのように人知れず密かに準備していていたのだろうと思うことにしている。


明日の杉本博司展の会場での時間は少しだけ長くし、静かな時の記憶の記述を見てみようと思う。そのあとでは忙しいくのは分っているけど、ムリして日本橋三越本店新館7階での「山口晃」展(−27日まで)に寄れたら(なぁ)。すくなくとも両日のどこかで時間を見つけよう。

DSC_0030web.jpg
R.MUTTと便器にサインし、レディメイド作品「泉」を発表した1917年のニューヨークのデュシャンをジャッケトにするCD。本人がしゃべるインタビュー(1959年)他を収録している。(2000円。)


午後2時過ぎにはスパイラルでの「メセナ大賞受賞式」に行く(べきだろうな)。ARTSCAPEが「アート情報文化賞」を受賞した。レセプション会場で、久しぶりに新しく担当になられている各企業のメセナ担当者の方々を紹介してもらい、ご挨拶しておこう。水戸の企画展への協賛をお願いするために。


少し休んで横浜に向かうかな。BankARTスクール「続・美術館はどこにいく」が19時30分から。そうそうたる受講生リストが過日メールで送られて来ていた。がんばらないと。映像の用意はできているから、どこかで話しの組み立てを決めないと。ヒャー。21時30分までの講義が終わった後は、慌てて戻るにしても中途半端な時間。覚悟をきめて自主的交流会の後、「BankART Life—24時間のホスピタリティー」をまさに体験するべく、会場内の宿泊施設にお世話になる。特約している銭湯もあるらしく、それなりに楽しみ。翌日は9時30分から、12月10−11日に開催する [art×book fair]のためのトークショー(12月10日19時30分から)の関係者打ち合わせ。


26日は横浜から渋谷に移動し、午後からヒビノスペシャルでリトルモアから刊行予定の「日比野克彦の一人万博」本の制作チームの打ち合わせに参加。夜、取手に移動し、藤浩志ツアーのミッドナイト・トークにジョインする。何時までするのだろう?と言うわけでこの日は取手泊ということになるのだな。


27日は11時までに府中に移動し、東野芳明氏ご葬儀に参列。その後は三鷹市美術ギャラリーに寄り「絵画の湯」展を見るとして、夕方までには再び取手に戻り、TAP2005クロージングイベント&打ち合わせに参加するつもり。なんとも長い3日間になりそう。一端、仕切直しのために帰宅するも28日も朝から終日都内で打ち合わせ。ふ〜。


ふむ〜、時間がない。PC持ち歩きの巻きになるのかな。
ま、予定を組み上げてしまえば、あとは迷わず、それに従って行動するのみ。書き上げ予定の原稿1本と25日の講座の準備をするのが今日の自宅での必須ワーク。(「24」は当分お預け。「シーズン I」 は完了し、やっと話しの流れが見えてきました。なるほどねー。)

「大ガラス」の制作にも関わったが岩佐鉄男氏が小林康夫氏とともに訳した「デュシャンは語る」(1999 ちくま学芸文庫)は、1967年に刊行されたピエール・カバンヌ著「マルセル・デュシャンとの対話」の翻訳本。1968年10月2日ヌイイーのアトリエで死去しているから最晩年のインタビューということになる。それだけでも貴重。

2005年11月23日

反芸術

IMG_0903web480.jpg
雲の厚い空。雨の降らない晴れの日が続き、風が吹き、空気が乾燥するシーズン。紙がカサカサ音をたてる。「火の元注意、火の用心!」。 写真をアップしてから気がついたけど、照明灯が双葉のように見える(じゃないですか)。


11月19日、僕が水戸で朝顔の蔓やロープを撤去する作業に立ち会って居た日、美術評論家・東野芳明(よしあき)氏が死去した。新聞記事の訃報欄を見る習慣のない僕は、東野さんの死亡を22日に芸術館に出勤して知った。

脳梗塞で倒れられたのが、水戸芸術館がオープンした1990年のことだったように記憶する。

「反芸術」の言葉で60年代を括った東野芳明のこの時期の死去は、間違いなく偶然でたまさかのことかもしれないが、なんだか東野さんらしいやと思わず(不謹慎とおもわれうかもしれないけど)おもった。

と言うのも、国立国際で「もの派—再考」展が開催され、都現美では「人間と物質」展の当事者である中原・峯村両氏が登壇するシンポジウムが企画され、最近ちょっとした<70年検証ブーム>にアート界はなっているなぁ(=歴史化の本格的作業が始まったとも言えるのだけど)と、僕の中では認識されていたからなんだけど、東野さんが現役バリバリの時代に話題が集まっている今を看取って安心したのかなと勝手に思ったからだ。
寂しいのが嫌いで賑やかなのが好きな東野さんだったからこそ、そんな風に思うことも許してもらえるんじゃーないかなと思う(んだ)。

国立国際の中井研究員が手掛けた「もの派—再考」は、狭義のさらに中井的に言えば、これまでの「もの派」の時期とされる1970年前後の数年を起点に逆照射することで、「もの派」が誕生したルーツ(源流)をたどるものであり、これまで「もの派」の起源とされてきた関根伸夫の作品「位相—大地」が、生み出される歴史的必然、帰結をまさに60年代の中に求めるというものである。と彼のカタログテキストを読めば、それはまさに、東野芳明がリードし基盤整備した60年代を引き受け、引き継ぐことを意味しないだろうか。

中井が学芸員としてその時代を検証したとしたら、東野の60年代を美術評論家として正面から引き受けたのが椹木野衣「日本・現代・美術」であった。

東野さんに「自分の時代は、評論家が批評も企画もなんでもやった。でもこれからの時代は、美術館の学芸員が展覧会を企画する時代だからと強くその意を説いて、水戸芸術館に職を得ようとする時に、頑張るようにと言葉をもらった。」ことを思いだす。

僕はいま「もの派」から遠く離れて、椹木野衣さんと一緒して組織した「日本ゼロ年」(1999年)に続く企画として、松井みどりさんと組んで「夏への扉」—1995年から2005年までの10年の日本の作家を括ろうとする企画。2007年春開催予定—の準備をしている。
「反芸術」や「もの派」のように、時代のアート動向を体現した言葉を準備し、歴史化すること、同時にその後に続く次の流れを見せることを目指して準備をしている。

そんなあり方(=同時代性にこだわること)で、アート界に大きな力を持ち業界をリードした東野氏の意——同時代の目迎者であり、同時代を形にする——活動のあり方を引き継ぐ者の一人でありたいと強く思う。

飾らず偉ぶらず、庶民派的ですらあった人好きな東野先生長い間、お疲れ様でした。安らかにおやすみ下さい。哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。合掌。

DSC_0204web.jpg

東野芳明(よしあき)氏は、自分のことを「ほうめい」と言って自己紹介していたことが多かった。美術評論家である峯村敏明(としあき)氏が、ときおり自己紹介で「びんめい」と語ることがある。あれは峯村流東野芳明へのオマージュなんじゃないかと先のブログを書いて思い至った。もっとも言葉遊びの好きな人たちだから、ぜんぜん別のワケかもしれないけどね。

2005年11月22日

40日

IMG_0896web480.jpg
道近くに見える雲。


芸術館で事務ワーク。
年内の予定を組んでいたら、あと40日で今年もお終いなことに気付き焦る。
いろんなことが年末進行に突入で、バタバタ。
そんな大切な1/40の1日なれど用があり早引きする。


たまにはこんな短いログも有りで。(−L−)_____

2005年11月21日

フランス現代美術週間

クルマでの移動中、ラジオで駐日フランス大使の主唱によって開催される、「フランス現代美術週間」について、大使ご自身が語る(宣伝する)のを聞いて、そう言えば、今日のそのレセプションの招待状を受け取っていたことを思い出す。残念なことに都合がつかず伺えない。明日22日から27日の6日間、駐日フランス大使公邸が一般公開されて7作家の作品が展示される。といっても、この間も難しそう。


「フランス現代美術週間」は、都内の都内6つのギャラリー:ギャラリー小柳、ギャラリー五辻、ケンジタキギャラリー/東京、小山登美夫ギャラリー、ミヅマアートギャラリー、ナガイファインアーツとアニエスベー、エルメスジャポン、原美術館の計9箇所でフランス現代アーティストの個展が開催される。コーディネーターは小倉正史氏。

——以下は、フランス大使館ホームページからの引用情報——


ギャラリー小柳  
アネット・メッサージェ Annette Messager
11月22日(火)-12月24日(土) 11:00-19:00 日、月、祝日休み
東京都中央区銀座1-7-5-8F Tel. 03-3561-1896
プレビュー:11月22日 15:00-20:00


ギャラリー五辻  
ロラン・フレクスナー Roland Flexner
11月22日(火)-12月22日(木) 11:00-18:00 (土曜日は17:00まで) 日、月、祝日休み
東京都文京区千駄木1-22-30 ヒルハウス201 Tel. 03-5685-4786
プレビュー:11月22日 15:00-20:00


ケンジタキギャラリー/東京  
ジャン=シャルル・ブレ、Jean-Charles Blais
11月19日(金)-12月24日(金) 12:00-19:00 日、月、祝日休み
東京都新宿区西新宿3-18-2-102 Tel. 03-3378-6051
レセプション:11月22日 17:00-20:00


小山登美夫ギャラリー  
フィリップ・ペロ、Philippe Perrot
11月22日(火)-12月17日(金) 12:00-19:00 日、月、祝日休み
東京都江東区清澄1-3-2ー6F Tel. 03-3642-4090 (注:11月1日以降の新住所)
プレビュー:11月22日 15:00-20:00


ナガイファインアーツ  
ジャン=フランソワ・ブラン、Jean-François Brun
11月22日(火)-12月22日(木) 12:00-18:00 土、日、祝日休み
東京都千代田区永田町2-17-8 千代田ハウスB1 Tel. 03-3593-6288
プレビュー:11月22日 15:00-20:00


ミヅマアートギャラリー  ジャンヌ・スースプルガス、Jeanne Susplugas
11月22日-11月26日(金) 11:00-19:00 日、月、祝日休み
東京都目黒区上目黒1-3-9 藤屋ビル2F Tel. 03-3793-7931
プレビュー:11月22日 15:00-20:00


エルメスジャポン  
フィリップ・ラメット担当のウィンドーディスプレー
Présentation à la Vitrine Maison Hermès, Philippe Ramette
11月17日(木)-2006年1月17日(火) 9:00-24:00 はウインドーがご覧いただけます。
(最終日は19:00終了) 東京都中央区銀座5-4-1 Tel. 03-3569-3611


アニエスベー  
ユーグ・レプ、Hugues Reip
11月24日(木)-2006年1月12日(木) 10:00-18:30(12:30-13:30クローズ) 
休館日:第1土曜日除く土、日、祝と年末年始
レセプション:11月24日19:00−21:00
東京都港区六本木1-8-7 アーク八木ヒルズ7F Tel.03-6229-5850


原美術館 ザ・ホール  
カミーユ・アンロ、Camille Henrot
11月22日(火)-26日(土) 11:00-17:00
および11月30日-12月21日の毎水曜日の18:00−20:00
入館は閉館30分前まで. 月休み(祝日の場合は開館、翌日閉館)
東京都品川区北品川4-7-25 Tel. 03-3445-0651
アーティストトーク: 2005年11月24日(木) 18:00−19:00
入館料: 一般1,000円、大高生700円、小中生500円


ナディッフ (本企画のインフォメーション・センター)
フランス現代美術週間に関連するアーティストのカタログとフランス現代美術に関する書物販売・展示11月15日(火)-12月25日(日) 11:00-20:00 無休 渋谷区神宮前4-9-8-B1 Tel. 03-3403-8814

2005年11月20日

TAPヒルズ・テナントNo.11

DSC_0001web.jpg
気持ちの良い陽気が続く。今日も快晴。
ブログにアップしながら我ながら「空をいつも見ているものだ」と思っていていたら、やはり同様な感想を弘前劇場の長谷川さんが18日のログで「森の奴、空ばかりみてやがる」と、そんなぁ気分をもっと上手い言葉で書いてくれていた。
「確かにそうだ!」と思いながらPCの画面から目を外し、窓の外に視線をやると、『青空と白い雲』が目に入ってくる。実は視線を上下運動させて空(天)を仰ぎみているのではなく、目線を水平移動させているだけなのです。僕はイヌの飼えない高層階の住人なのです、ハイ。
長谷川さん、覗いていただいてありがとうございます。「(長谷川ブログに)写真有りも、有りかな」とチラッとでも思ってしまったのなら、たまにでいいですから、是非、写真を!これまでは渋いし、文字限定主義かと思っていました—文字で勝負の御仁であること故に。ものは試しの写真アップ楽しみにしています。だって、とてもヤバイ空間に勤務さなっているのですから。そのヤバイ空間での「津軽」楽しみにしています。脱稿間近ですね。


夕方、日も暮れ始めてから、TAPヒルズでの指輪ホテルの公演「Please Send Junk Food」を観劇するために取手に向かう。途中、旧藤代庁舎での「児童画展──890人のいちねんせい「きょうね、がっこうでね、」を見る。

DSC_0033web.jpg
取手市全18校の小学1年生890人の絵を一同に展示している。今年の絵のテーマは「きょうね、がっこうでね、」


入り口には下の写真のポストがある。
DSC_0014web.jpg
これは「おともだちの絵におてがみかこう!」という関連企画のためのポスト。作品を出品しているこども宛てに手書を書いて〈こんにちは〉をする企画。


子ども班が藤さんのかえっこの担当でもあり、メインターゲットが子どもとあって、藤代庁舎にあった看板。
DSC_0013web.jpg
TAP2005も前半を終えて折り返し。中盤の山「指輪ホテル」の公演も無事盛況の内に終了。ファイナルステージは、27日の「かえっこバサールin白山商店街」と26-27日の「藤浩志シークレットキャンプin取手ツアー」(残席あり)。盛り上がるといいな。


藤代の「児童画展」会場からTAPヒルズに着いたら、ちょうど指輪ホテルの公演が始まるところだった。あぶないあぶない。公演時間を勘違いしていた。でも30分ほどのステージを初めから終わりまでしっかり見る。昨日ほどの強い冷え込みじゃなかったけど、指輪ホテルの皆さんはかなりの薄着、風邪などましませんように—─最後は、バスタオル姿だったからね。

DSC_0086web.jpgDSC_0088web.jpg

DSC_0122web.jpgDSC_0125web.jpg


公演後は、旧寮棟に入って暖を取りつつ最後に入ったテナントNo.11の見学。
つくばでの「アーカス10周年記念講演会」(11月13日実施)にパネリストとして出席するために茨城入りしていたARTIZANのメンバーの日沼さんが、初日(12日)の「はらっぱ会議」に遊びに来てくれた。その際にテナント会場をみて空き店舗があることを知り、青森に戻り緊急会議をしたのかどうか、翌々日かに出店希望をしてくれた。その「空間実験室」の展示が終わっていると聞いて向かい、青森ではいつもお世話になっている日沼旦那に御挨拶。(*おぐらさま:こんにちは。日比野さんは「朝顔の種は薬になる」と説明してますよ。)
DSC_0136web.jpg
「クウカンくん」を頭からかぶり、クウカンくんになって写真をとり、空間実験室事務局までメール(kukan@jomon.ne.jp)して遊んでください。


TAPヒルズのカフェ「はらっぱの家」でおにぎり他で小腹を満たし、閉館後の片付けを終えたスタッフが集まりミーティングが始まった頃、僕は辞す。

2005年11月19日

84000粒

DSC_0047web.jpg
朝顔のロープ外しが青空の下で行われました。収穫した種は84000粒。


DSC_0189web.jpg
種を取るために殻を扇風機で舞い散らし選別中の日比野克彦。


DSC_0299web.jpg
途中、グラフィティーする日比野さん。完成後間もなくワークショップ参加のライターに書き消された。


DSC_0351web.jpg
ロープ撤去と種取りが終わると同時に、午後からサプライズ・プログラムに移行。


DSC_0427web.jpg
完成したときには暮れ始めていた。紙を貼り合わせて作った簡易気球と言ったところ。


熱で温めた空気を溜めて手を離すとこんな感じで、裏返った瞬間に一瞬「朝顔」に見える(ような気がする)のです。
DSC_0486web.jpgDSC_0487-2web.jpgDSC_0488web.jpg

DSC_0489web.jpgDSC_0491web.jpgDSC_0493web.jpg

DSC_0496web.jpgDSC_0501web.jpgDSC_0503web.jpg

直径5メートルの簡易気球の浮力のもととなる軽い空気は、この3つのガスバーナーで供給される。ドームの中は温かい、が長くいると危険、しっかりと温かい空気をため込まないと上手く飛ばない。果たして今日の試みは成功だったのか失敗だったのか?でも試み(=実験)なら、何らかのデーターがとれたわけだから、間違いなしの「(実験は)成功に終わりました。」となる。めでたしめでたし。
DSC_0448web.jpg


全ての撤収が完了したのちは、恒例の「茶の間」にてフルコース。和気藹々とした一時を過ごす。僕は珍しく中座。何と言っても熱を出した風邪の翌日だからね。


以上が、本日の報告です。暮れてからの冷えはキツイものがあったけど、天候に恵まれた良いい一日でした。皆様おつかれさまでした!

2005年11月18日

初物

朝、起きたら、節々が痛い。喉も痛い。体温計が7度3分を示す。予定をキャンセルして午前中いっぱい寝込むが良くならず、夕方診察に行く。そこでは7度7分。初風邪のようだ。うん、ちょっと熱があって気怠い。覚悟を決めて、今日は早寝とするとする。

明日は、熱がさがっていることを願う。朝顔の収穫祭だから。


ま、こんな時にしか話題にできないのでしちゃうけど、最近はまっている「24」のシーズン4の全編を見終わる。あんな1日は懲り懲りだし、たった24時間の間での境遇の激変は、不条理と言っていい。時たまある密度の抜けた映像に、「あっ、TVドラマだね。」と興ざめと安堵感を覚えるけど、基本的には引き込まれて(=集中して)見た。よそ見をしている間に、話の展開について行けなくなるからだ。ジャックを主人公にしたシーズン5はあるのかな?哀愁漂うラストのままじゃファン(=正義)が許さないじゃないかと思うけど、大義名分他、本当の正義がどこになるのかわからない世界がそこになる。愛も含めて真実だけがあるということなのだろうか。深夜に見たシーズンIIIは途中から、話のはじめを見なくては。1週間のレンタルで机の上に3枚のDVDが置いてある。最終的にはシーズン I & IIも見ないと、大きな流れはわからず、見終えたIVの背景もわからない部分が多々あるのだろう。でも今日は、もう休まないと。現在、37.8分。明日朝には平熱になっていることを信じて、ちょっと早いけど「お休みなさい。」


せめてめの景気つけに、朝顔が元気だったころの写真を!(「HIBINO HOTEL」の翌朝、8月14日の早朝撮影したもの。)
DSC_0330web.jpg

DSC_0322web228-2.jpgDSC_0320web228.jpg
DSC_0337web228.jpgDSC_0341web228.jpg

2005年11月17日

はらっぱ。

DSC_0044web.jpg
芸術館の大型バス駐車場に隣接するビル屋上の「給水塔」。水戸芸術館でのかつて企画展でこの「給水塔」が床の間に鎮座するように部屋を設えた作家がいた。作家名、西野達郎。彼の作品に、現横浜トリエンナーレのコミッショナー川俣正は、自作の展示に来水した際に、目にして、まさに一目惚れだった。2002年のことだ。そして彼は、今、横浜中華街にトリエンナーレ出品作家としてホテルをオープンさせている。


朝、新聞を読んでいたら見たことのある状景の写真が目に飛び込んできた。「はらっぱ会議」の容子だ。知った風景というか、当事者としてその場にいた(報道)写真を見ると、いつも思うけど不思議な(凄く他者的な遠い場所のような)感じがする(のは僕だけかな)。
一連の新聞報道で、今週末の来館者が増えるといいですね。


僕は19日の土曜日は朝から水戸芸術館です。この夏開催した「日比野克彦一人万博」の朝顔の蔓・ロープ300本の撤収と種とり(=収穫祭)。午後には「紙風船イベント」の仕込みを日比野さんが着々と進めている(らしい)。とにもかくにも、サプライズ的な話題に事欠かない、陽気で賑やかな日比野さん健在。
お時間のある方は是非、芸術館の広場におこしください。10時スタートです。
DSC_0015web.jpg


19日の午後には、吉田秀和賞の受賞式もあったりして、さわさわ気味。グレングールドの昨日買ったCDを車から持ってこないと。荷物が多くて機能は断念したのです。取り置きの大きく重い本も一緒にもらってきたから。


ではまたあした。寒くなりました、風邪など召しませんように。インフルエンザの予防接種した方がいいのかな? 昨年は4日間高熱とともに倒れていたな。

2005年11月16日

クリスマス・ソング

DSC_0035web.jpg
あまりに綺麗な月の形と柔らかなオレンジがかった色味に見とれる。今日の日中の雲も素敵だった。


体験学習に来ていた中学生3名に1時間程、レベルとしては全く遠慮することなく講義をする。きっちり話についてきてくれるので安心してどんどん話す。本当は、「学芸員の仕事」についてがお題なので、最後にサクッと話したけど、アートが好きだと言い、何らかの関わりを将来持ちたいと思ってくれている彼女達に、とても大風呂敷なアートについての話をする。単純に何かを描いた入り作ったりすることではないことに、実感をもって気づくことになるのは何時、どんなキッカケでなんだろう。


中学生に話し終えてから、郵便をあけて届いてたメセナnote40「子ども」特集を手にする。この号は「子ども」をキーワードにした特集らしいとパラパラしていくと、裏表紙にまたしても藤浩志!(忙しいね。) 「不要なおもちゃと子どもの表現力『かえっこ』」と題した寄稿です。これを読むと「かえっこ」は2000年発祥。そうかもう5年。まだ5年。大ブレークしちゃましたね。「(彼の)活動を理解できずにいる妻子を巻きこむ必要性がことのはじまり」とあるけど、確かに簡単そうで、「なぜ」それをしているのか、するべき必要があるのか、語り出したら難しいし、それを理解するのも難しいことですよね。今日の彼女たちが藤さん的あり方の存在を自分のモノにするのはいつのことかな。


高速走行中、ラジオから流れていた僕にとっての今年初モノのクリスマス・ソングを、もうかい、と思いながら聞きつつ、少し前に、中学生に話した「イメージ」することについて考えていた。さらに、「メセナnote」と一緒に、熊倉さんが出席していた、フランス・ナント市の事例を検証する文化フォーラムのドキュメントの冊子を手にしたこともあり、TAP2005の指令塔、熊倉純子助教授は、メセナ協議会時代に「アートマネジメント」という言葉を、語彙的定義ではなく、事業担当者に事例報告してもらうことで「マートマネジメント」の潜む現場が如何なるモノであり、「アートマネジメント」が介在することで如何なる展開があるか、まさに「アートマネジメント」をイメージさせる現場──トヨタ・アートマネジメント講座など──を数年に渡って創出したという、熊倉さんのメセナ協議会時代の業績の1つを改めて理解した。
芸大に移籍してからのTAPでの「TAP塾」は、明確にその第2ステージであり、TAPなる現場があるところに参画することで、「アートマネジメント」のイメージを身体的に経験から持つことで、より実践的なアートマネジメント力(つまり使える=より深いアートマメジメントの理解)を学ぶ場として「TAP塾」を開講し、インターン生を募集する、そのイメージを熊倉さんが抱いたのは必然的な帰結であったワケだよなと一人納得しつつ快適な高速ドライブを満喫。


夜には、まさに開催中の「TAP2005」の内容がぼちぼちメディアで紹介されるようになり、『問い合わせた多数』と、MLに報告メールが入っていた。まさに全てはイメージすることに始まりイメージすることに終わる。イメージ力をつけたいものです。


今日の夕方立ち寄った先で、土管を見る。いや、はじめてのことではなく、その場所にはずーっとあり、自分もその上に立ったこともるのだけど、「はらっぱには土管」のドラえもんのイメージが、ここにもあったと再発見。
DSC_0063web.jpg

2005年11月15日

刊行

DSC_0127web.jpg
たなびく雲。


アートスケープ・クロニクルが刊行しました!
なんと定価2800円の本の内容がそっくりそのまま、全部あますところなくネットでみれてしまいます。しかも、写真入りのページにもかかわらず、軽くてサクサクページをめくることができます。先ずはネットで、それから本で。ネット上陸からの10年史です。
DSC_0007_0web.jpg

2005年11月14日

TAPヒルズ

DSC_0245web.jpg
坂道の階段から「はらっぱ」に入るアプローチの他に、県寮時代の正面玄関から「TAPヒルズ」にも入れます。TAPツアーデスクが、TAPトラベルの受付場所となります。オープン翌日の新聞報道で活気づくTAPヒルズ。ツアーも好評!まだの方はお急ぎ下さい。もう座席わずか。ご希望に添えない場合もありますのでご容赦ください。きゃー、嬉しい悲鳴。(業務連絡:OS班のみなさま。頑張って良かったですね。)*デスクに座るは司令塔熊倉先生でーす。


OSとはオープンスタジオのこと。今年の4月、取手市は隣の藤代町と市町村合併し、これまでのほぼ倍のエリアになった。広くなった取手市としてははじめてのTAP。それもオープンスタジオ。作家アトリエの調査から始まったこのプログラムは、最終的に、
1)8作家をカバーする<徒歩でてくてくアトリエ探訪「取手駅周辺エリア」>、
2)4作家のアトリエのある<ぶらり電車アートライン「取手西エリア」>、
3)6アトリエ9作家の作品を見られる<見応えのあるアトリエが集合する「取手東エリア」>、
4)そして藤代町エリアとなる<まちに息づくアートと出逢う「取手北エリア」>では8軒のアトリエ。
広域区の各エリアをカバーするツアーバスを運行するのも今年のTAPの大きな特徴でかつ目玉。
さらにそれらのバスの発着場所となるハブとなるのが、旧茨城県学生寮の校舎とグランドつまり、TAPヒルズとその「はらっぱ」なのです。


この基本的な組み立てに知恵をインターン生に授けてくれたのが藤さん。藤さんのブログ(11月12日付)もだから、「はらっぱ」ネタのつもりがなてくも「はらっぱ」に関する経緯言及になってしまうわけです。(大変おせわになりました。)

で、「はらっぱ会議」で会議しながらおもったことを、明日は必ず文字にしたいと思いつつ眠ります。ではまた、あした。

2005年11月13日

はらっぱ。

DSC_0258web.jpg
TAPヒルズには、お茶やスープの営業もあるカフェ「はらっぱの家」や、TAP資料室、TAPトラベルツアーデスクの他に、10店舗の出店がある。ヒルズのテナントさんは以下の10テナント。
「取手市芸術の杜構想」
「アーカスプロジェクト」
「TRAP - Toride Re-Public Art Production」
「素晴らしいホールをめざす会」
MinM「上野の杜芸術フォーラム(特定非営利活動法人)
「TAP2005環境整備事業 東日本ガス(株)×取手アートプロジェクト
「取手物産展」
「取手の坂道愛好会」
「特定非営利活動法人 コミュイニティーアート・ふなばし」
TIFA「取手市国際交流協会」


DSC_0210web.jpg
はらっぱ会議の1部は、はらっぱリサーチ。結果、銘々が好き勝手に遊ぶことになる。はらっぱとの向き合い方の基本はDNAに刻み込まれているのか、ごく自然に自由に振る舞って遊んでいる。ここでは遊ばされる人は居ない。遊びたいから遊んで居る人がいる。現役の小学生の遊び方はやはりプロ。こだわることなく飽きたものから次へと移っていく。隅の草むらには秘密基地が作ってあった。することも今も昔も変わらない。

2005年11月12日

好評開催中。

DSC_0186web.jpg
TAP2005始まりました。
風はいささか強かったけど、快晴に恵まれた良き日に「TAP2005」堂々オープン。
オープンスタジオの今年は、取手在住32組の作家のアトリエを公開。そための足の弁の確保とよりDEEPに楽しんでいたくために「アートの秋、アトリエをめぐる旅」取手ツアー『ざくざく取手』を開催中です。まずは、その宣伝告知から。TAP2005取手ツアー参加者募集中!残席あとわずか!お申し込みはお早めに。


11月12日初日のツアーは「取手悦楽ツアー」。12時30分、TAPヒルズに集合して、アトリエ訪問。最後は、キリンビール取手工場で藤浩志展の見学。下の写真は、TAPヒルズでの「はらっぱ会議」(*この話題は明日のブログで特集します—たぶん)を終えて車でキリンビール工場に移動し、会場で待ちかまえるツアー参加のみなさんに「サプライズ・プログラム」の一つとして、紙芝居を披露しているところ。(普段はここでお米のかえる」シリーズの1992年に青山スパイラルガーデンで発表した「2025カエルの池シンポジウム」の一部とビデオを上映しています。)
DSC_0293web.jpg
藤さんは大学院を卒業したあと、3ヶ月ほど、毎日(一人)読み続けた。そのなかの「紙芝居」の2編。絵は当時の(京都)芸大仲間に依頼(この手法もいまやコラボレーションと言われて大手を振って歩くスタイルだけど、20年前なら共感しない美大生には『なにやてんだか?』と思われていたに違いない。)感動の後には笑い。出血大サービスの余興的紙芝居「遠山の金さん」を上演(て言うのだろうか)。こちらは本当に20数年ぶりの披露とか。

いやー、とっても良いものを見せたもらいました。まさに「芸」—当時の藤さんのアートとのとても深いところでの葛藤ぶりが化石のようにごろんと残っている紙芝居。あんな彼が今はあんな彼に。その遠い旅の距離を感じながらも、すべてのルーツはそにこあり、「紙芝居」に託された大事なものを託す『適正な器』探しの旅を続けて来たのだと実感(感動)する。芝居を終えると、神戸に向かって大急ぎの移動。前日のレセプションに参加するためにやりくりしてくれたお陰。同時進行中の神戸の展示「次世代へ伝えたい震災の記憶展」会場に向かう。レセプションに出席してくれてどうもありがとう、藤さん。


僕は、再びもどって、カメラマンの斉藤さんの撮影に同行して、海老原靖自宅アトリエ兼「倶楽部ドンパンチョ」を訪ねて、ゆっく過ごしたあと、再びTAPヒルズで「港大尋&鈴木あかね『はらっぱライブ』」を堪能。
DSC_0468web.jpg
港さんの詩と今日がお誕生日の鈴木あかねさんの歌声で躰の芯が幸せな気分になる。演奏会後に、しばし個人的に歓談し、その上CDまで頂いてしまった。どうもありがとうございます。(19日は「たきびの里」でミニライブです。)


最終的には25人が参加した初日終了後の報告反省会にも出て、終電にて帰宅。さすがに眠くてしかたがない。バタンキューだね。

2005年11月11日

TAP2005オープニング前日

DSC_0066web.jpg
キリン取手工場でのオープニングレセプションがプレス見学会の後、夕方から行われた。BankARTでの講座「続・美術館はどこにいく」の立ち会いがあるから、これから横浜に向かうと言う、村田真さんにタクシーを降りたところでばったり出くわす。僕は再来週の今日の25日、その講座の講師としておじゃまする。講義の準備を始めないと…。

キリン取手工場は、藤浩志さんの展示会場でもある。な、なんと、蔵出しお宝の山。鴨川を泳いだ伝説のこいのぼり「必死に川をのぼっているつもりの鯉たちなのだろうか」と、初対面。貴重なビデオ映像や資料もあり、時間をどこかでとってじっくり見ないと。(翌日に、「紙芝居」をここで見ることになるとは。)


レセプション後の懇親会は失礼して、渋谷に向かい、「日比野克彦一人万博」展関係者の飲み会に合流。本当に久しぶりの再開。7時間近くに及ぶ1次会の後、2次会に10名以上が向かう。ホテルに入ったのが6時。熱い湯船に浸りぐっすと一眠りし、また湯船に浸り、11時の打ち合わせ目指して、取手に向かうことになる。

藤さんが内見会ツアーからレセプションの模様までの1日をブログにアップしています。

2005年11月10日

気づき名人

DSC_0012web.jpg
今日も青空。それでも日が暮れてくるとグッと冷え込むように水戸はなる。アンコウ鍋は(早ければ)11月中旬頃から「お品書き」に登場するはず。もうしばらく、初アンコウはお預け。


いつものように、ミュージアムショップに足を運ぶとジャン=リュック・ゴダール「GODARD」(エスクァイア マガジン ジャパン)が届いていた。帯には、「2001年度増補改訂新版を、更に改訂。現時点における決定版」とある。見るべき映画で、これほど読むこと(語られること)はない。美術だと誰だろう。デュシャン関連の本があると手にしているから、デュシャンかな。


書類の処理を事務局で待っていたら、夕刊が届く。何気なく手にした日経の1面の「あすへの話題」欄で、今や大ブレーク中の脳科学者・茂木健一郎さんが「セレンディピティ」をキーワードに「恋人との出会いとノーベル賞」と題したコラムを書いているのを目にする。ブログで「クオリア日記」を書いている茂木さんとは、「日比野克彦の一人万博」の準備期間中の2月19日、アーカスプロジェクトが主宰したお二人の対談会場で紹介され会った。残念ながら日比野展で茂木さんとご一緒することは出来なかったけど、そんなこともあり、その時から僕の気になる人の一人になった。そんな茂木さんは8月に第4回小林秀雄賞(新潮文芸振興会主催)を『脳と仮想』で受賞し、何時だったか忘れてしまったがアエラの表紙となっていた。今や美術関係プログラムの講演者として、頻度高くその名を案内に見る。


で、「セレンディピティ」です。
『セレンディピティ(偶然幸運に出会う能力)は、鍛えることのできる能力なのである。まずは、行動を起こすことが肝心である。待っているだけでは幸運は訪れない。また、注目すべき出来事が起こったとき、それに気付き、受容することが大切である。』 と寄稿の論は進み、 『行動し、気付き、受容する。まるで素敵な恋人との出会いのようである。実際、セレンディピティに着目すると、「恋人との出会い」と「ノーベル賞級の発見」には、多くの共通点があることが見えてくる』と結ばれる。


これを読んで、僕がすぐに思いつく人物が、先の対談相手である日比野克彦さん。まさに彼のワークショップ・プロジェクトは、何かに出会うための「先ずのアクション」が必ずある。その会話を通した「先ずのアクション」でヒットした突破口の瞬時の掴みと、その後の展開の鮮やかさを、この夏は幾度となく目の当たりにした。そう、日比野克彦さんは、間違いなく、「セレンディピティ」能力に長けた「セレンディッパー」(serendipper=気付きの達人)の一人だ。


夕方、館を出ようとしているときに、当のセレンディッパーである日比野さんから携帯に電話がはいる。11月19日に予定する「朝顔のロープ外し」の日のことについて、どうやらAha!があったようで、こんなことしたい!との提案電話。基本的に異論はなし。でも、調整しないとならないことが幾つか思い浮かぶ。詳細は明日の打ち上げの時に聞くことができるので預かりとする。それにしても思いついた時の日比野さんの行動はいつも素早い。それだけ間際とも言えるのだけど。その間際も火事場のバカ力効果を狙っての意識したものだからしょうがない。

セレンディッパーへの最初の一歩は、躊躇しない、億劫がらない、思いたったら吉日の行動力にあるかもね。でも、気付きと受容の展開もできないと。やっぱり場数かな。


書き込んでいるブログの背後でTAPメンバーのメールが飛び交っている。あっ、携帯にも伝言が入っている。要件了解しました。伝言の背後の賑わいが、まだまだ事務所がフル回転状況にあることを物語るTAP現場だ。ムリもない。明日の午後には招待者やプレスが取手入りし、夕方からはレセプション。まさに前夜。完全徹夜組続出だろうな。お疲れ様です。明日は伺います。

2005年11月09日

衆目

IMG_0790_0web.jpg
雲一つない青空、快晴。日だまりの中を歩いている気持ち。太陽からエネルギーをもらい充電している気分は、幸せの一言。(──青森はもう寒くて雪だそうだ。温泉シーズ到来ですね。今宵はゆっくり長湯をしよう!)


一言と言えば、突然のコメントラッシュ!こぐれ日記の小暮さんお久しぶりです。つづいて、めちゃ忙しいはずの長谷川さんまでおつきあいくださって、どうもありがとうございます。直メでも最近はコメントを頂いていて有り難い限りです。励みます。藤さんも早速、取手TAPのはらっぱへの道梯子段の写真を携帯からアップしてるし。


藤さんも取手入りし、11月12日が初日となる「TAP2005」の現場が動き始めている。飛び交う関係者メールの数は倍増し、その内容はより具体的(=数量化的)になり、さらに昼夜を問わずアップされて、1日24時間が連続している。オープン直前のヒリヒリ感タップリ。


──電車まで中途半端な間があり、思わず昨日借りてしまった「24」シーズン4のDVD3枚パック(=7時から13時まで)を、明日の返却日前に、これまた思わず(本当は書かなくてはならない原稿資料のDVDを見るハズだったのだが)一気に見てしまう。しかし全10枚なのでまだ7枚ある。──
たぶんTAPの現場(=事務所)も(CTUばりに、…ちょっと言い過ぎか)あんな感じに、めまぐるしい忙しさのはず。またしても、余談だけど、めまぐるしいカメラワークは、緊張感の演出には最高なんだろな。突然放映打ち切りで終わってしまった感のある米TVシリーズの「ホワイトハウス」もそうだった。有名な「ER」はリアルな緊急性が要請したカメラアングルのような気もするけど、いずれにしもあの流れ。


さて、TAP塾長にしてTAP2005司令塔、熊倉純子(すみこ)先生の確認と指示と激励とお礼のメールが増えている。う〜ん、現場だ。青森の長谷川さんの「津軽」の製作現場も同様に「24」チックな日々だとブログを見ながら日々思う。『現場は、どこもそうなんだ!よな』と、改めてこれを書きつつ実感する。


しかし、かくゆう僕の今日の1日は、ちょっとまったり系。昨日から水戸滞在中の新人大物作家の半田君対応モードになっているためなのだけど。

水戸での全プログラムを事故無く終えて、明後日からの移動のための荷造り中のきむらとしろうじんじんさんらと、お昼は、カルマのカレーを食べに、午前中自転車で街を見ていた半田君を連れて行く。ここの「南インドカレー」はかなりスパイシーで辛さに強くないとちょっとこたえる。半田君が、南インドカレーなら知っているぞ!的勢いでオーダーしそうになるので、野菜とのハーフを進める。彼曰く「美味しいですね。でも南インドはこんなに辛くないッス」。たまに口にする、半田君的感嘆符コメントと、話題を展開することなく受け止めていたら、今度は「この曲は『ミルク売りの曲』です。僕も何回か買いました。」と話始める。想定外の言葉が続くので、よくよく聞くと、18-19歳の芸大の1年生の時に、1年間インドに暮らしたことがあり、お寺を造る装飾左官屋さんの下で仕事をしていて、賄い付きで日当は、日額で3食は食べられる額だったと、魅力的な面白そうな話が続く。しかし、さらにと期待して待つと、溢れるイメージが彼の躰の中で言葉になる前で渦を巻き出し、言葉が続かなくなり、お話しは終わる。半田君らしいスタイルで、次の波が来るのをこちらが慌てず待つのが、彼には良い間合いのように思う。作品のイメージが言葉の波になって出てくるのはいつのことだろう。時間はまだたっぷりかかるが、ある。だからこそ、彼が今日、水戸にいる。
ランチのあと、作家としては大先輩のじんじんさんにリヤカーを見せてもらいながら、食後のデザートのようなしゃべりをじんじんさとしたあと、僕の前から「(のんびりと自分の空間になる)場所を見て(満足したら)帰ります。」と言って消えた。じんじんさんも雰囲気があり、楽しみな若者と言っていたけど、どこかしら「ゆらっ」とした──バカボンドの主人公のような──未完の雰囲気を纏ったすてきな野武士ぶりの若者だった。また彼とビールをいっぱい飲もうと思う。


半田君がギャラリーを見ている頃、僕は、学芸で事務仕事をした後、ふらっとショップに行く。
PHAIDONの「VITAMIN D」が、入荷しましたと声をかけらる。昨日聞いたときには、「VITAMIN P - NEW PERSPECTIVES IN PAINTING」なら在庫あります(5250円、NADIF)と言われた矢先。速攻で包んでもらい持ち帰る。「VITAMIN D」はNEW PERSPECTIVES IN DRAWING とあるように、1990年以降に活躍する109人の作家を紹介している本だ。巻頭の論考は、テートモダンのキュレーターEmma Dexter。この本には3人の日本人の名前がある。A to Z リスト3人目と4人目に「青木陵子」と「有馬かおる」の名が並んである。もう一人の名はAUTHORSの欄にある「松井みどり」。デッサン紙を彷彿とさせる耳付きの紙に印刷された素敵な作品集は9240円、NADIFで手に入る。


松井みどりさんとタッグを組んで組織する、2007年春(2-5月)開催予定の「夏への扉──マイクロ・ポップ」展の準備はこんな感じで静かに進んでいる。展覧会タイトルが、SFの巨匠ロバート・A・ハインラインの傑作「夏への扉」と同名なのは承知のこと。「タイトル」そのものが、展覧会イメージにぴったりと、松井みどりさんの弁。でも、1981年の松田聖子の名曲「夏の扉」を想起されそうだけど、気分は同じ。冬にあって思う夏の扉を捜す感覚なのです。

附記:あら、藤さんブログ、10日朝の本アップの際に写真が差し替えられている〜。そんなこともありますよね。(11月10日記。)

今日も書きます。

2005年11月08日

来水(らいすい)

藤さんから「祝、復旧」の書き込みをいただく。これぞまさしく、「くじけることなく続けるのだぞ!」との教えなり。明日からの取手入りの準備中とのこと。しばしお世話になります。どうぞよろしく。それにしてもKAVCがマネジメントした新開地100年の饗宴の灯明のプロジェクトは、わかっていても凄い。既視感がたっぷり有りながら、その都度すごいとおもわせる出来事を仕込むことは、簡単そうでなかなか出来ない奥深い技・美の世界。勉強になります。


午前中は、ある報告を聞くために招集がかかり、会議室の人となる。ランチ前にメールを数本。
昼は、学芸仲間とクイックランチ。話題は、週末の出張成果の報告から四方山話し。自分がやっと見た「横浜トリエンナーレ」の感想で口火を切る。話は巡り、僕がまだ見ぬ森美術館の「杉本博司展」を僕が気に入るだろうとの意見。見に行かな限り、なんとも判明しない。同展のハードカバー版カタログも入手し、既に幾度となく見た。時間と空間との間合いの感覚がとてもすてきで魅力的だった著書『苔のむすまで』(新潮社)も読んだ。でも行かないと。展覧会は、個別の作品と対峙するだけではなく、まさに空間を見て、空気感を見るために。


午後の会議後、半田雅規さんと児玉画廊の児玉さんの来水を待つ。到着後ただちに、簡単に今予定する空間構成を説明しながらグラフィーティーの会場を歩く。若き作家半田さんにお願いしようとする部屋に残し、児玉さんと学芸室で打ち合わせ。東京で次がある彼を駅まで送りつつ、一旦、半田さんをレジデンスに案内してから、再び、ギャラリーに入る。


僕の仕事が一段落するのを待ってもらい、二人で夕食に出むき、ビールで乾杯。たっぷりビールを飲んで1日を終わりとする。

2005年11月07日

戻る。

23時着で関西から戻る。留守中のメールと郵便とサイトをチェック。メール中に「(応急措置ながら)復旧完了。」のを発見。さらに弘前劇場の長谷川ブログを訪ねると、11月5日号に僕が毎日書いていると驚きの記述発見。急ぎ再開しないと!カメラをカバンから取り出し写真の取り込みをしつつ、先ずは書き出す。


11月3日ブログのシステムに不具合。写真のアップを断念。(今日、アップしました。)
11月4日ブログ休刊。(いつもより早く休めました。今日、つなぎ映像をアップ。)


11月5日
横浜美術館で展覧会を調査後、「横浜トリエンナーレ」を見る。17時から「artscapeのOFF会」。市原さんと村田さんのトークの司会。


11月6日
雨の中の阪神優勝パレードで交通規制のある大阪で、先ずは国立国際美術館「もの派再考」を見て、企画した中井さんとgrafでランチ。13時30分梅田から、中井(彼とは同級生)に渡されたカタログのテキストを読み考えながら草津経由で三雲駅に向かう。15時三雲駅に迎えに来てくれた野田幸江さんと合流し、彼女のアトリエを訪ねる。1時間ほど作品(他)を見せてもらった後、琵琶湖まで送りがてら案内してもらい(途中、「ふなづし」の看板をはじめて見て、「ふなづし」の作り方(米と塩は1:1とか)の話を聞きながら移動する)、本当に琵琶湖の縁に一瞬立ち寄っただけで、近江八幡駅から急ぎ京都に戻り、松井みどりさんとタカノ綾さんと19時に合流。松井さんが予約してくれたいた木屋町のコストパフォーマンスの高いイタリアレストランで美味しい食事をしながら懇談。お腹いっぱい、さらにワインの酔いも手伝って、爆睡のまま22時過ぎに京都から大阪に移動。23時30分、すっかり待たせてしまったログスギャラリーのメンバーと合流。ホテルまで送ってもらいチェックインした後、すかいらーくで2時間ほど彼らのツアー企画に関する相談に乗る。コンビニで水を買い、部屋に戻り、お湯に浸かり27時頃一日を終える。


11月7日
児玉画廊にタクシーで向かう。中ハシ克シゲ個展「On theDay Projects 1999-2004」の最近作—マーシャル諸島ルニット島に存在する核物質を封鎖するコンクリートドームをテーマにした「1st March」は、その作品の背景というか、全貌を知れば知るほど魅了される。彼が「ゼロ戦」から確実に次のステージに(手法は同じながらも)移行したことを予感させる。
それを見せてもらった後、別の場所に展開してもらっていた森千裕作品を見せてもらう。松井さんともろもろ話しながら、お昼に登場予定の森千裕さんを待つ。合流後しばらく懇談してから画廊近くで飲茶の遅めランチ。
その後、児玉さんに誘われ、急遽、松井さんと3人で児玉ギャラリー・プロジェクトの二人の若手作家(野原・田中)のアトリエを訪問することに。淀屋橋から寝川屋市(駅)下車経由、京都(北大路)に移動。若い作家のアトリエ訪問後、京都駅から新幹線に乗り自宅に戻る。


そしてシステムの戻ったブログに書き込んでるのが今。スナップ写真は2泊3日で600枚ちょっと。選んでアップするのは明日(以降)にして今日は休みます。

明日は、作家の半田さんが児玉さんと来館。松井さんと今日相談し確認した第3展示プランでの展示予定場所を見てもらうことになる。

2005年11月04日

復旧作業中

IMG_0047web.jpg
TAP2005の「てくてく」ガイドの校正。300円で発売予定。中身ぎっしり、是非、これを片手に散策下さい。

*復旧後にアップ。…つなぎです。

2005年11月03日

9日前

IMG_0115web.jpg
取手駅で下りの最終を待ちつつ撮影。


11月12日にオープンする「TAP2005」の直前、最後の企画運営会議に顔を出す。各班から進捗状況の報告があるものの、上手く数量化出来ていなくて、「おっ、かなりヤバイ」と思わせてくれる発言(ことば)があったりして、かなりスリリングな時間を過ごす。可能な範囲でテコいれをして、またしても終電でもどる。


不思議なことにブログの「ファイルのUploadシステム」が変調していて、写真を上手くアップ出来ないこともあり、今日は写真なし。併せて今日はこれくらい。短いメモ・ログでおしまい。ちょっと急ぎで終えてないとならないこともあるから。(スミマセン)
*11月7日復旧したメールを確認し、写真をアップしました。


○事務連絡:システム確認至急お願いいたします。

では、本格的な処置よろしくお願いいたします。

2005年11月02日

小春日和

CIMG9311web.jpg
小春日和。背に太陽を受けながら歩くと気持ちがいい。銀杏坂の街路樹も色つき始める。もちろんACACで見た紅葉には適わない。秋が毎年短くなるような気がする。日だまりが嬉しい季節になる。


午前中は、芸術館で定例の部門会議。待ったなしに来年のカレンダー、いや手帳が必要。午後、ショップに顔を出すと来年の手帳が届いていた。早速、スケジュールを書き込むものの、2006年の手帳だから、2006年度中である2007年1月から3月の部分がない。年度手帳なんていうものは存在しないのだろうか?僕のこの1年は2007年初旬の展覧会に向けての動きがメインとなる。手帳末尾のカレンダーにマークする。


午後、19日に備えて朝顔の茎を根本から切り、最終の枯らしに入いる。夏の残り香の最終撤収の準備だ。日比野さんと連絡とりあって、詳細を確定しないといけない。


夜はINAXでの個展をスタートさせたばかりの、「ウクレレの伊達伸明」さんが、窪田学芸員を訪ねて展覧会を見に来ていたのでみんなで夕食。互いに面識のあるじんじんさんも、明日の準備を終えて合流。しばしの歓談。

じんじんさんは明日に備えて、先にあがる。明日は6時にはメイク始めているとのこと。長い1日に備えて全てがコントーロールされている。


いつものように終電時間で僕も辞す。気持ち良く飲んで、気持ちよく眠い。メールのチェックをしたら今日は寝ます。明日は午後から取手。

2005年11月01日

年賀状の駅売り始まる

CIMG9236web.jpg
きむらとしろうじんじんの「野点」in 水戸の初日。


5年ぶりの来水を待ちこがれたいた人も居るほどのじんじん人気。写真右手は顔料のテーブル。ここで絵付け。中央部分が野点のお茶のコーナー。左側が焼き釜。絵付け・窯入れ・蒸らし・みがき・野点のフルコースを終えるには2時間半から3時間ほどかかる。

秋晴れの陽気の良い日ながらも、美味しいお茶を頂いた頃には暗くなり始め、冷え込んできます。今後、参加予定の方は1枚余分に厚着での来場をおすすめ。じっとしていると、かなり冷え込みます。それでも今回は僕も絵付けをし、お茶を頂き、3時間、すっかり満喫。ちょっと冷えてさむかったけどね。(サポートスタッフの面々は大変だろな。頑張ってくださいね。お疲れ様です。)
場を辞すときには、接近中の火星がキラキラ瞬いていました。


11月になった途端、年賀状の販売の出店が最寄り駅のコンコースに出展していた。わぁー。今週末の5日(土曜日)の横浜でのイベント&パーティーの案内をしておかないと!それから一般書籍として10年の軌跡をまとめた記念図書についても。


ついでに、来週12日(土曜日)は取手に!TAP2005がスタートします。是非、バスツアー「ざくざく取手」にご参加下さい。


さらにその次の19日の土曜日は、「日比野克彦の一人万博」で話題となった「朝顔」のロープの撤収。つまり、苗の撤収=種取り。もうかなり、種も無くなってきているけどね。

それ故、行くことは出来ないけど、「第14回なみおか映画際」=最終回の案内が青森から今日届く。同封の御案内によると、日活ロマンポルの巨匠、神代(くましろ)辰巳監督没後10周年(1995年2月24日死去)の企画が、成人映画の上映となるので、青森市(浪岡市は先の市町村合併で青森市になったばかり)が上映に対する補助金の交付及び会場の使用を許可することが出来ない、とする回答があった。それで一部プログラムを変更して、弘前市のスタジオ・デネガにて、『映画は / に欲情する』と題し、19日から23日まで開催するとある。内2日間(21-22)は「なみおかシネマテーク蔵出し日」で、かつてこの映画際で僕も見た、フレデリック・ワイズマンの「臨死」(358分)も21日に上映する構成のプログラム。
この中身のこゆいプレスリリースを読んだ後に立ち寄ったミュージアムショップの書棚で、「役者としては、宮下順子の上で腹上死し、『愛のコリーダ』で乞食役。70年代が猥雑さと活力に満ちてよみがえる。」の裏表紙の謳い文句につられて、1989年に73歳で亡くなった殿山泰司(とのやまたいじ)著「JAMJAM日記」を買う。ブログを書くようになって「日記」と背表紙にあると反応するのだけど、浪岡からの手紙(リリース)に後ろを押されて買った気がする。だって、ついさっき、『四畳半襖の裏張り』とか『赫い髪の女』他の上映作品のタイトル一覧で、宮下順子の名前を目にしたばかりなんだから。


日記と言えば、評判を聞いた、武田百合子(1925-1993、67歳)の「富士日記」をと思いながら、今だ手にしていない。