「BLOG2」キックオフ宣言!

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休眠していたモリチャンネルが装いも新たに再始動。
アートスケープは、今、フルモデルチェンジの準備中だ。デザインはもちろん、更新作業用のプログラム開発も始まっている。11月から12月には新しいデザインのアートスケープを、お披露目することができると思う。
artscaapeBLOG2は、モリチャンネルをスクワットするイメージから構想された。休眠が続くこのチャンネルを占拠し、フリー投稿頁として、情報を流す。スタッフと僕が招いた書き手にチャンネルを開放することで、各人がそれぞれの情報をアップする、脱個人日記的なブログである。メディアとして、なにかしら少し新しいブログの在り方を手にではしないか?そんな漠としたイメージからこの実験を始めようと思う。
2008年7月から12月までの6ケ月の実験的運用としようと思う。もちろん、実験が上手く行き、今ある150万アクセス/月の加算に貢献するほどの人気サイトになるか、あるいは実験としておもしろい結果を得ることになれば継続したい。

DSC_0147.gif陶器のカラフルなトカゲ。サンタフェのお土産に!と思いつつ、割れるだろうなと断念。

状況が状況を生み出す。
懇意にする作家たちの手法の上手さに触れるたびに痛感してきたことだが、僕自身のことも含め、僕の周りの出来事にも「事柄の連鎖」を強く意識するようになった。
それは同時に、多くの人がそれぞれの立場と考え方で時代に関わることで生まれるアートシーンの妙を痛感するようになった。

そこで、前身がモリチャンネルという個人日記のブログなので、スクワットするにしても個人つながりの部分は大事にし、よく知る仲間を招いて、勝手に書き込む公開ブログチャンネルとして始めようと思う。一人が窪田研二さん。彼は水戸芸を2006年に離れ、今はインディペンデントキュレーターとして東京に事務所を構え、赤坂や横浜でのプロジェクトを展開している。詳細は彼自らのブログで証してもらうことにしよう。もう一人が、窪田さんの後任として水戸芸の学芸員になった竹久侑さん。彼女は、来年の水戸芸での初メイン展デビューの準備を本格化させる、忙しさに拍車がかかる中、今年の秋、茨城県で開催される第23回国民文化祭参加企画の実施に向けて、一緒に働いてくれている。
この二人と僕の三人で始めてみよう思う。


DSC_0420.gifモリチャンネルとしての書き込み。1年以上の休眠中に、3つの展覧会を企画実施した。今現在は、この秋の国民文化祭参加展等の準備をしている。つまり、幸いなことにまだ、僕は展覧会の企画を続けている。

そもそも2007年度の3つの企画展を担うことになった理由は、森美術館にアーティスティク・ディレクターとして活躍する逢坂恵理子さん(旧芸術監督)とフリランスンス・キュレーターとして忙しくしている窪研二さんの両氏が相継いで水戸芸を離籍したからだ。その結果年1本の企画展の3本を僕が受け持つことになった。2007年2-5月の「夏への扉---マイクロポップの時代」、2007年8-10月の「ひびのこづえの品品---たしひきのあんばい」、2008年2-5月の「宮島達男|Art in You」である。

松井みどりさんと一緒に企画した「夏への扉---マイクロポップの時代」の出品作家のアリマカオルらが、この秋開催の第7回光州ビエンナーレ(9月5日から11月9日)に招聘された。
ひびのこづえの品々---たしひきのあんばい」展では、北京オリンピック(8月8日から24日)参加のスイマーにとっては必須のツールとなった、スピード社製の水着の日本販売元であるゴールドウインとコラボレーションし商品を開発していたのがちょうど1年前だ。ダンサー森山開次が内蔵をイメージしたコスチュームでのダンス作品を収録し制作していたのも今の時期だ。この作品は、NHK教育「からだであそぼ」--《踊る内蔵》へ展開し現在放送されているものとなった。
僕が『展示品を販売する試み』をしていたころ、独立した窪田さんは広島でゲストキュレーターとしてコレクションの購入時の価格を明示する展覧会を組織し、注目を浴びていた。僕はその会場に、2008年春に開催した「宮島達男|Art in You」展のためのワークショップキャラバンのために広島入した時に見せてもらった。この広島のキャラバンの実施には広島市大学の教員である作家柳幸典さんが旧中工場アートプロジェクトで鍛えたチームのお世話になった。宮島展で準備し、エスクァイアを版元として世に送り出した「うちなるアートを発見する5つのステップ」の紹介を兼ねたアフタートークで、7月に広島と9月に北海道に行くことになっている。

ところで、作家藤浩志さんが彼のブログにSITE SantaFe第7回国際ビエンナーレ「Lucky Number Seven」(6月22日から2009年1月4日。10月26日までの会期予定がオープニングと同時に延期された。)参加時の状況をアップしている。彼の参加までの経緯にはちょっとしたバトンリレーがその背後にはある。
2007年春、国際交流基金はスペインアート関係者の一行を招聘した。その中の一人Center D'Art Santa MonicaのFerran Barenbit氏が、京都に行く前の水戸を訪ねる予定が流れたにも関わらず、単身電車にのり水戸芸を訪ね「マイクロポップの時代」を見て、水戸芸術館を感じてくれた。彼は、帰国後、海外のキュレーターを自国スペインに招く研修プログラムに水戸芸来館時に対応し、その後、先方とのコラボレーンションによる企画展の提案をしていた竹久侑学芸員をスペインのアート状況を紹介できるいいチャンスだからと招聘者リストに入れてくれた。竹久さんは、その場で第7回SITE SantaFeビエンナーレ「Lucky Number Seven」のキュレーターに就任していたLance M.Fungに出会う。それが直接的なきっかけで、水戸芸術館が作家選出の協力機関として関わることになった。このあたりの詳細を含め、レポートならびにコメントは竹久さんにお願いしよう。

サンタフェでラッキー・ナンバー・セブンが開幕した数日前の6月18日にはシドニー・ビエンナーレがオープンし9月7日まで開催されている。そして、今秋にはアジアエリアのビエンナーレが順次開幕する。うーん、ビエンナーレラッシュ。
光州・ビエンナーレ:9月5日〜11月9日。(9月3日からMongin Art Centerで宮島達男の個展。水戸で始めた「カウンター・スキン」シリーズの新作38度線は必見!と宮島さんの弁。)
釜山ビエンナーレ:9月6日〜11月15日。
シンガポール・ビエンナーレ:9月11日〜11月16日。
横浜トリエンナーレ:9月13日〜11月30日


それでは「BLOG2」キックオフ宣言といたします!

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◇藤浩志のサンタフェでの出品作品。







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