実は、

KAJICOに泊まってきました!

今月日本へ帰国していたのですが、東京から私の実家のある福岡まで、電車でゆっくりと南下する途中、KAJICOに宿泊してきました。本当は発表もしたかったのですが、その日はちょうどKAJICOのみなさんがペチャクチャナイトに出演されるということで、宿泊のみとなってしまいました。「かじとりスタッフ」のみなさんと短い時間でしたが、何だか懐かしい感じのする夏の夜をともにすることができました。

今回、artscapeというアート系のウェブサイトにブログをつける機会を頂いているのですが、なかなか美術と建築という分野は近いようで遠い関係であり、新しい世界に飛び込んだようでとても刺激的です。今回のKAJICOへの滞在も、まさに「飛び入り」で宿泊しましたが(突然の訪問でご迷惑をおかけしました)、私にとって大変意義深い体験になりました。

我々建築関係者は、建物は使うものという当たり前のことを見過ごしがちです。KAJICOのみなさんは、川沿いの古民家に注目されて、それをきれいに掃除して再利用されていました(スタッフ自慢の屋根裏部屋は素敵でした!)。さらに、宿泊所という場所の性格を鋭く分析し、人と人をつなげる活動の場へと発展させています(それを実現するためにいろいろな工夫があることを説明して頂きました)。こういった既存のものに対してハードとソフトの両方において新たな価値を与えるという考え方に私自身非常に共感しました。

もう一つは岡山という町の魅力です。その日岡山で行われたペチャクチャナイトを見に行きましたが、そこには東京では見られない親密な関係があるように感じました。市内の特定の地区について熱心に語っている方もいらっしゃいました。そういう雰囲気に身を置くことで、我々は一体何を目的にアートなり、建築なりに携わっているのかということを改めて考えずにはいられませんでした。

ブロガー:志岐豊
2010年8月28日 / 01:57

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