まちなか展示の作り方⑰ 最終回

11月から続けてきたブログですが、今回で最終回となります。
2009年から2年間に渡り、あいちトリエンナーレのまちなか展開の様子を振返ってきました。
書ききれないことがまだまだありますが、ひとまずここで終了です。
淺井裕介《室内森/土の話》繊維卸会館の
淺井裕介《室内森/土の話》
繊維卸会館の取り壊しとともにこの作品ともお別れとなりました。。
あいちトリエンナーレは、当初目標30万人を大幅に越える57万人の来場者がありました。
終了後、長者町の人達の熱意から「長者町アートアニュアル」というアートなまちを継続していく組織が立ち上がりました。
トリエンナーレの応援団として会員を呼びかけたサポーターズクラブも会員数は5千人を超え、勉強会や交流会などのイベントも定期的に開催されています。
多くの来場者が訪れたという点では大成功と言えますが、今後への多くの課題もある事も事実です。
行政主導の国際展を政治に左右されずに継続していくこと。
長期的なまちなかのアートプロジェクトの展開。
会期後に派生した様々な動きをつないで行くこと。
開催年の間の期間も、動き続けていくこと。
まちに対して貢献していくこと。
いすれも簡単ではありませんが、続けていくということが重要なキーワードではないかと考えています。
トリエンナーレが終わり、まちはいつもの長者町へと戻りました。会場となった繊維会館は壊され、駐車場になりました。
まちは大きな力を持っています。72日間の祝祭ではすぐにまちは変化しませんが、このまちはアートを受け入れることのできる非常に魅力的で可能性のあるまちであることを私たちは知る事ができました。
現在、速度はゆっくりですが、引き続き形を変えて長者町での展開が動き始めています。
私も参加して準備を進めています。またどこかで、継続的な展開をお知らせできたらと思っています。
最後に、、このような機会を与えてくださったartscape、担当してくださった編集の齋藤歩さん、
ブログを書くにあたってサポートしてくれたトリエンナーレ事務局の吉田隆之さん、児玉美香さん、
このブログを読んでくださった多くのみなさまに感謝致します。
ありがとうございました。
吉田有里
ブロガー:吉田有里
2011年3月4日 / 23:58

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