FabLab Kamakura : イザ・鎌倉!

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FabLabJapan発起人である田中浩也氏が、米国MIT客員研究員の留学期間を終えてついに帰国しました。4月上旬ということで、国内も混乱する中でしたが帰国後すぐに鎌倉にある蔵を借り受けました。実は、この蔵で日本初のFabLabをつくります。2010年に発足したFabLabJapanは、「つくりかたの未来」に可能性を感じた有志の集まりです。慶応義塾大学、多摩美術大学などに準備室があるものの、街の中にはまだ一つも設立されていません。ですが、いよいよ日本国内、東アジア初のFabLabが設立されます。2011年、「つくる」ことでつながっていく「ものづくり」を通じて築かれる懐かしい未来が、これからの大きな力となることを目指して。FabLab始動へ向けて、準備を進めていきます。

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田中浩也  tanaka hiroya

博士(工学)、慶應義塾大学環境情報学部准教授

FabLab Japan 発起人、Fab Association アジア地区代表
How To Make Almost Anything 2010修了者

何故「蔵」なの?

「大昔,村の職人のものづくりは,それ自体が教育であり,産業であり,芸術でもあった。」
ニール・ガーシェンフェルド著「ものづくり革命―パーソナル・ファブリケーションの夜明け」(糸川洋 訳/ソフトバンク クリエイティブ刊,原題は「FAB: The Coming Revolution on Your Desktop–From Personal Computers to Personal Fabrication」 p.42より

ファブラボが提唱する21世紀型の「パーソナル・ファブリケーション」は、専門が極度に分断された20世紀より、さらにもっと遡った過去―まださま ざまな職能が未分化であった状態―「ものづくりの総合性」が維持されていた時代の精神―を、新しい方法で復権し再獲得する活動でもあります。

遥か遠い過去と、これから生まれる近未来が同じ「ものづくり」の思想で繋がっているということを忘れないために、こちらの「蔵」をお借りしてファブ ラボをスタートすることにしました。伝統技能に敬意を持ちつつ、ここに最新の機材を導入し、ハイテクとローテクの高次融合を生み出していきたいと思いま す。

ブロガー:FabLab Japan
2011年4月11日 / 00:00

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