出張hanareと子育てディスカッション

またしても、いくつかお知らせです。

お知らせ①
6月27日に秋吉台国際芸術村という場所で出張hanareをします。山口付近にいらっしゃる方は是非遊びに来てください。

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森の学校 -芸術村エコ・スタディーズ1 「コミュニティを勝手に作るための5W1H」

出張hanare@秋吉台

今回「秋吉台でhanareをやりませんか?」というお誘いを受けて、「hanare をやるとは何か?」「私たちに何ができるだろう?」と考えました。たった1日で友だちができるわけもないし、全然知らない土地で、いきなり集まりをオーガナイズをすることも厚かましいし、不可能です。そこで、山口では最近、いろんな人たちが自分たちの場所/集り(コミュニティ)を作り出そうとする動きがあると聞いたので、そういうコミュニティを作るということはそもそもどういうことなのか、美味しいご飯を食べながら、この機会に一緒に考えてみたいと思いました。「山口では」と書きましたが、本当は日本中、世界中で場所/集まりを自分たちで作る人が増えていると思います。それはアートや音楽を中心にしたものかもしれないし、環境問題や教育、生活について考えるためのものかもしれませんが、とにかく言えることは、そういう試みが世界中で間違いなく増えているということです。秋吉台では、そんな世界中の取り組みの中に、日本に住む私たちが参考にし、盗用・流用・転用できる方法を探していきます。


プログラム01:世界の事例とhanare の事例

(プレゼンテーション&ディスカッション)
hanare の活動を、世界中の参考になるかもしれない例と一緒に紹介します。個々に展開されている動きを大きな流れの中に掘り込むことで、背景にある政治・社会状況が見えてきます。そして、「コミュニティとはそもそも何か?」「なぜコミュニティを作っていこうとするのか?」「芸術活動がコミュニティの形成と再生の場に登場するようになっているのはなぜ?」「趣味の範囲を超えたコミュニティは可能か?」「コミュニティの社会的/政治的利害とどう向き合うのか?」「日本でコミュニティを作っていく作業は、小さな「政治」を取り戻すことを可能にするか?」というようなことを考えたいと思っています。


プログラム02:コミュニティとは何か?〜 イスラエルからのアドバイス〜

(プレゼンテーション&ディスカッション)
特別アドバイザーとして、イスラエルからサミー・アブ・シェハッデ(Sami Abou Shehadeh)とヤエール・バーオン(Yael Bar-On)が(インターネット上で)参加してくれます。サミーは、イスラエル国内のパレスチナ人が多く住む地域で、コミュニティオーガナイザーとして、イスラエル在住パレスチナ人の政治的・経済的権利を獲得するために活動している人です。ヤエールは、イスラエル国内の貧困家庭(その多くは新規移民)の若い人たちや女性と一緒に、パフォーミングアートを通して、彼・彼女達の直面している問題を改善させよう頑張っています。2 人はイスラエルの占領政策が日常生活の全てに影を落とす、政治から逃れられない場所で、それぞれのコミュニティと対峙しています。「脱政治化」が進みきった日本で考えるコミュニティと、政治から逃れることができない国でのコミュニティ、全く違う社会状況におけるコミュニティのあり方を考えることで、大事な視点が見えてくると思います。

プログラム03:hanare 的集まりを作るための作戦会議

(ディスカッション)
このイベント以降、hanare 的活動*を山口で受け継いでくれる人がいたら、その作戦会議もしたいと考えています。毎週1 回だけ自宅を開放し、人が集まれる場所を作るhanare の方法は、お金も労力もそんなに必要としません(不況にぴったり)。このテキストを読んで、あくまでも自分たちの日常生活の中から、小さなコミュニティを作る実験をやってみたいと感じた人がいたら、ぜひ参加してください。今後の方法について一緒に話し合いましょう。
*hanareとまったく同じ活動をおこなうということではありません。もちろんhanareという名前をつかう必要もありません。

2010年6月27日(日)
12:00 - ランチ&参加者自己紹介
12:30 -14:00 世界の事例とhanareの事例
14:00 -15:00 コミュニティとは何か? 〜イスラエルからのアドバイス〜
15:00 -16:00 「hanare 的集まり」を作るための作戦会議

会場:秋吉台国際芸術村・宿泊棟2Fサロン
料金:交流会 500円(軽食つき)
☆山口の素材を使った軽食を出しますので、お昼ご飯を食べずにきてください。
申込方法: 参加を希望される方は、以下の情報を記載し、秋吉台国際芸術村までご連絡ください。
① 参加者氏名 ② 参加人数 ③ 連絡先 ④このイベントで話し合ってみたいこと

秋吉台国際芸術村
〒754-0511 山口県美祢市秋芳町秋吉50
TEL:0837-63-0020 FAX:0837-63-0021
E-mail:aiav_ws@aiav.jp

http://www.aiav.jp

お知らせ②
ゆるゆると継続中のhanareの子育てを考えるディスカッションシリーズ。第3回目は今週の日曜日に開催します。京都の方は是非。
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本シリーズは、面白さ、美的センス、批評性、社会性のある子育てを追究していくために、子育て全般について考えるディスカッションシリーズです。様々な人がかかわる子育て、「共に育てる」ということの実践を目指して※、具体的な方法を模索していきます。ばばーん!

第1回目のアンケート調査、第2回目の乳児との”遭遇”に続き、今回は、子育てについての多様な価値観を確認してみたいと思います。
世の中にはいろいろな子どもの育て方があります。家庭ごと、時代ごとに、育児の仕方は驚くほど異なります。世界に目を向ければ、まったく正反対の価値観を見ることもできます。そのような多様性に触れることを通じて、「共に育てる」ことの基礎となる感覚を養えればと思います。
当日は、お茶を飲みながらのフリートークです。うちはこんな子育てをしているぜ、世界にはこんなとんでもネタがあるぞ等々、気楽にお喋りしましょう。虹色パンダさん特製の「赤ちゃんでも安心して食べられるケーキ」を用意していますので、赤ちゃんの参加も大歓迎です。
皆さんの御参加をお待ちしています。

[場所]info(at)hanareproject.netへお問い合わせください。
[時間]6/20(日)10:30〜(2時間程度)

※ 保育所、ベビーシッター、託児所など、子育てをサポートする制度には様々なものがあります。保護者以外の人が子育てに関るそれらのシステムは、しかし、それぞれに問題も抱えていると思います。使いやすく、面白く、美しい。そんな共同育児を、自分たちで編み出して、実践したいと思います。

※参考:Care The World「世界の子育て」

ブロガー:須川咲子
2010年6月17日 / 02:09

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