現代美術用語辞典 1.0

レオ・カステリ画廊

Leo Castelli Gallery
2009年01月15日掲載

アート・ディーラーのL・カステリが1957年にニューヨーク東77丁目の自宅アパートメントにオープン(当時の妻イリアナは後にミッシェル・ソナベントと再婚しイリアナ・ソナベント画廊を運営、ソナベント・コレクションのオーナーとして有名)。R・ラウシェンバーグとJ・ジョーンズの個展を企画してキャリアをスタートさせると同時に抽象表現主義一辺倒のニューヨーク・アートシーンに一石を投ずる。以後、ロサンゼルスやシカゴ、あるいは海外のディーラーとの間にネットワークを形成して現代美術の若手作家をプロモートするという新しいアプローチを初めて取り、それまで作家の扱いに関して閉鎖的・独占的だったアート・ディーラーの意識とシステムを一変させた。R・リキテンシュタイン、A・ウォーホル、C・オルデンバーグやJ・ローゼンクイスト、またR・モリスやF・ステラ、E・ケリー等、ポップ・アートミニマリズムコンセプチュアル・アートの中心となる作家を多数プロモートし、60年代のアメリカ、ないし現代美術シーンを代表する画廊となる。1976年にソーホーのウェスト・ブロードウェイに移転(420 West Broadway NY/ 578 Broadway NY)。

[執筆者:三本松倫代]

現代美術用語辞典 2.0

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