現代美術用語辞典 1.0

ハンブルガー・バーンホフ

Hamburger Bahnhof: Museum der Gegenwart
2009年01月15日掲載

ベルリンの国立美術館群の現代美術部門として1996年に開館。国立美術館の現代美術コレクションと、ベルリンの個人コレクター、E・マルクスのコレクションを収蔵・展示するほか、美術作家に関する映像資料のアーカイヴを持つ。マルクス・コレクションはトランスアヴァンギャルディアの作家やR・ラウシェンバーグ、C・トゥオンブリー、A・キーファー等のほか、膨大なA・ウォーホルとJ・ボイス作品(特に約450点からなるボイス最大のドローイング群《アイルランドの秘密の人物のための秘密のブロック》)で知られている。館名(ハンブルク駅)は建物が1846-47年に建てられたハンブルク─ベルリン間鉄道の駅舎だったことに由来。1884年から1906年まで交通・建築博物館として利用されていたが1945年の爆撃で崩壊の後、1988年にH・ゼーマンが「ツァイトロース(時間を超越した)」展で現代美術の展覧会場として使用するまで放置されていた。J・P・クライヒューズによる改築を経て、豊富な空間を活かして常設展示に併設したS・ポルケやI・カバコフの大回顧展が開催されている。

[執筆者:三本松倫代]

現代美術用語辞典 2.0

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