現代美術用語辞典 1.0

台北ビエンナーレ

Taipei Biennial
2009年01月15日掲載

1992年に、台北市立美術館を会場に始まったビエンナーレ。当初は地元の公募展の性格が強かったが、新たに同館館長となった林曼麗の英断により、4回目にあたる1998年より国際展となった。第4回は、総合コミッショナーに南条史生を迎え、総合テーマ「欲望場域(Site of Desire)」のもとに、東アジア諸国から、36名のアーティストが参加した。美術館の周囲には、広告を募集し掲示する中国の蔡國強のプロジェクトが行なわれ、オープニングでは、同じく蔡國強が大量のロケット型花火を打ち上げた。日本からは、台北の女性を撮った《アラキネマ》を展示した荒木経惟、水玉の風船を浮かべた草間彌生、布団を積み上げるインスタレーションを制作した小沢剛、木製の花を展示した須田悦弘など、 9組が参加した。

[執筆者:鷲田めるろ]

現代美術用語辞典 2.0

▲ページの先頭へ