アートフラッシュニュース

最新の情報は、各施設の公式ホームページなどでご確認ください。

シンポジウム「今、私たちの隣に誰がいるのか?」

最終更新日:2015年01月08日

韓国を代表する現代美術作家、ヂョン・ヨンドゥの個展開催を記念して、日韓のキュレーターによるシンポジウムを開催します。
21世紀に入り、韓国は大型国際展の開催や、アーティスト・イン・レジデンス事業の実施やキュレーターの国外派遣など、現代美術の促進に力を入れています。かたや日本では、1990年代の美術館設立ブームやバブル経済の崩壊を経て、近年は地域活性化と連動したアートプロジェクトが各地で開催されています。
その一方、東アジア全体を見てみれば、中国の現代美術がアートマーケットを中心としたグローバルなアートシーンで注目を集めると同時に、2017年に香港で開館予定の大型美術館がアジア現代美術のハブとして期待されています。
本シンポジウムでは、現代美術の現場で活躍するキュレーターを迎え、東アジア内での文化地図の変化を背景に、両国の現代美術やそれを支える施設や制度の変化について情報や問題意識を共有しながら、政治的な緊張関係を克服し、将来の協働の可能性を追求します。
※本シンポジウムのタイトルは、韓国現代小説短編集『いま、私たちの隣にだれがいるのか』(作品社)から引用しています。


・セッション1 「身体(からだ)か頭脳(あたま)か:ポスト・フェミニズム時代の女性アーティスト、キュレーターたち」
パネリスト:ぺ・ミョンジ(Coreana Museum of Art space*C チーフキュレーター)、高橋瑞木(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)
コメンテーター:チェ・ビンナ(Casco ディレクター)

・セッション2 「何のためのビエンナーレ?:大型国際展は都市と住民、アーティストに何をもたらしているのか」
パネリスト:飯田志保子(キュレーター)、ソ・ジンソク(Alternative Space LOOP ディレクター)
コメンテーター:崔敬華(チェ・キョンファ)(東京都現代美術館学芸員)

・セッション3 「モノからコトへ:社会に介入する芸術的実践」
パネリスト:相馬千秋(アートプロデューサー)、シン・ボスル(トータルアートミュージアム チーフキュレーター)
コメンテータ:窪田研二(キュレーター)

会場
水戸芸術館会議場(茨城県水戸市五軒町 1-6-8 )
会期
2015年1月18日(日)14:00~17:00(開場13:30)
入場料
「ヂョン・ヨンドゥ 地上の道のように」展の入場料に含まれます
問い合わせ先
水戸芸術館現代美術センター
TEL. 029-227-8120
主催
公益財団法人水戸市芸術振興財団
定員
先着60名(同時通訳付き)
2015年 /relation/e_00028201.json l 10106163