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「マイク・カネミツ/金光松美―ふたつの居場所」ギャラリートーク

最終更新日:2015年04月24日

大阪府20世紀美術コレクション
「マイク•カネミツ/金光松美―ふたつの居場所」
ギャラリートーク開催


金光松美(1922-1992)は、1950年代以降の抽象表現主義を牽引した旗手の一人としてニューヨークで活躍した日系人画家です。 アメリカで生まれた金光は3歳から18歳を広島の祖父母の元で過ごしました。その後単身渡米し、二重国籍であった為アメリカ軍に徴兵され、所属を変えながらも、絵が描けた事で看板描きや新聞の挿絵などを任されるようになり、ついには軍の中でも画家として扱われるようになりました。
戦後、ニューヨークの美術学校アート・スチューデンツ・リーグでハリー・スタインバーグ、国吉康雄らに学び、また、ジャクソン・ポロック、デ・クーニンング、フランツ・クラインらと交友を深めました。国吉の死後、かねてから付き合いのあったニューヨーク・スクールの仲間と同様に抽象表現主義の作品を手がけるようになります。中々作品が認められない時期がありながらも制作を続け、ついには抽象表現主義の旗手の一人として認められ、ニューヨーク・スクールの日本人画家として人気を博しました。1965年にはロサンゼルスへ移住し、教鞭をとりながら、晩年は太平洋や気象をテーマとした色彩豊かな作品を数多く残しました。
大阪府では、1998年に国立国際美術館(大阪)と広島市現代美術館で開催された大規模な個展に際して、その展示作品の一部89点を収集しました。
本展では、アメリカ、日本の二つの国をもちながら、絵を描き続けることで自分の居場所を作り出し、時代を生き抜いた画家 金光松美の、初期の素描作品にはじまり1950年代以降の抽象表現主義的作品、そして晩年の色彩画家としての作品まで、およそ40点をその生涯をたどりながらご覧いただけます。

 

■ギャラリートーク
1998年に国立国際美術館で開催された「1950-90年/二つの祖国・戦後アメリカ画壇に生きた日系人画家 カネミツ・マツミ/金光松美」展を担当した中塚宏行氏をお迎えして、ギャラリートークを開催します。
会場で実際に展覧会を鑑賞しながら、作品や作家についてわかりやすく解説します。


□展覧会開催概要
会期:2015年4月24日(金)~2015年5月16日(土)11:00〜19:00
会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] 4階/展示室1
月曜休館/入場無料



会場
大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
(大阪市西区江之子島2丁目1番34号)
会期
4月29日(祝・水)
入場料
無料(予約不要)
※開始時間に展示室出入口付近にお集りください。
開館時間
14:00~15:00
問い合わせ先
大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
Tel. 06-6441-8050
Fax. 06-6441-8151
E-mail: art@enokojima-art.jp
主催
大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
ウエブサイト
http://www.enokojima-art.jp/e/event/2015/03/05/597
2015年 /relation/e_00030524.json l 10109799