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第8回恵比寿映像祭 動いている庭 Garden in Movement
最終更新日:2016年02月12日
災害や開発などにより、人間をとりまく自然環境が刻々と変化している現在、人と自然との新しい関係性をいかに見いだすかが問われています。
こうした人と自然の関係を古来より結び続けてきた技術に庭があります。庭とは、一定の枠組みのなかに植物などを配した、人間の想像力が生み出す空間芸術で あると同時に、自然の創出力によってつくりだされるものです。フランスの思想家・庭師であるジル・クレマンは、荒れ地における植物のふるまいをモデルケー スに、「動いている庭」に人と自然のあり方を見出しました。そこでは、人間のみが中心なのではなく、むしろ自然がつくりあげていく世界像が描かれていま す。
第8回恵比寿映像祭では、この「動いている庭」というコンセプトを出発点とし、現代社会を、日々変容する庭ととらえ直します。さまざまな映像作品やメディ ア表現を通じ、文字どおりの自然のみならず、人間がうみだしたテクノロジーやめまぐるしく変化する都市環境、不可視のネットワーク社会などといった、現代 社会における自然というべき事象が、今日的なヴィジョンとして立ち現れてくるでしょう。人間中心ではなく、むしろ自然とともにつくりあげていく世界像と は?―「動いている庭」という庭の新しい解釈を手掛かりに、人間をとりまく自然に目を向けながら、現代のイメージ世界を旅してゆきます。
■出品作家
ジル・クレマン(パネル紹介)/ジャナーン・アル=アーニ/ピョトル・ボサツキ/鈴木ヒラク/ウォー・ピクルス・プロジェクト/銅金裕司/クリス・チョン・チャン・フイ/ジョウ・タオ/JODI/佐々木有美+ドリタ/ロバート・スミッソン/ジェーン・クロフォード&ロバート・フィオーリ/ビデオアース東京(伊藤義彦、大谷正広、中島興ほか)/上田麻希/山内朋樹/クワクボリョウタ/藤木淳
■上映プログラム
追悼シャンタル・アケルマン《No Home Movie》ジャパンプレミア/ジル・クレマンドキュメンタリー《動いている庭》ワールドプレミア/《トラブルメイカーズランドアートの話》アジアプレミア/不在の庭―そして、誰もいなくなったら/荒れ地の先へ―短編アニメーション/花園,林,城市:現代中国からのヴィデオアート/ベン・ラッセル「快楽の園」三部作/ベン・ラッセル映像パフォーマンス《われわれが享受している素晴らしいもの》+スペシャル上映/内戦を生き延びたカンボジア映画《12人姉妹》/ふたつの文化―リティ・パン《フランスは我等が故国》/80年代Videobrasil傑作選/躍動するアジア―DigiCon6ASIA
■オフサイト展示
中谷芙二子《霧の庭“ルイジアナのために”》
■ライヴ・イヴェント
□動いている庭―ライヴ編
SjQ++、入江陽+銅金裕司、古舘健、The SINE WAVEORCHESTRA
2016年2月19日(金)開場17:30/開演18:00
□動いている庭―パフォーマンス編:《猿婿-The face of strangers Hybrid version》
平井優子+山内朋樹+古舘健
2016年2月20日(土)開場15:30/開演16:00
※ほかにシンポジウム、ラウンジトークあり
- 会場
- ザ・ガーデンホール、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンシネマ、 日仏会館、STUDIO38、恵比寿ガーデンプレイスセンター広場 ほか
(東京都目黒区三田1-13-2恵比寿ガーデンプレイス内) - 会期
- 2016年2月11日(木・祝)~2月20日(土)
- 入場料
- 無料
※定員制の上映プログラム、イヴェント等については一部有料 - 休館日
- 会期中無休
- 開館時間
- 10:00~20:00
※ただし最終日2月20日(土)のみ18:00まで - 問い合わせ先
- 東京都写真美術館(リニューアル準備室)
Tel.0570-021170 - 主催
- 東京都、東京都写真美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、日本経済新聞社
- 共催
- サッポロ不動産開発株式会社、公益財団法人日仏会館
- ウェブサイト
- http://www.yebizo.com/