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京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA グイド・ヴァン・デル・ウェルヴェ「無為の境地」、奥村雄樹 個展「な」

最終更新日:2016年02月16日

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAでは、新進気鋭のオランダ人作家グイド・ヴァン・デル・ウェルヴェの個展「無為の境地」および、ベルギーとオランダを拠点に活躍する奥村雄樹の京都初個展「な」を開催します。









グイド・ヴァン・デル・ウェルヴェ個展 「killing time | 無為の境地」


ウェルヴェは海外の美術館での大規模な個展や国際展へ数多く出展するなど、今もっとも注目を集めているアーティストの1人です。日本初個展となる本展では、最新作を含む全 7 作品を展示紹介します。
ウェルヴェは 2000 年からパフォーマンスの記録を基にした映像作品を制作しています。幼少期からクラシック音楽の教育を受けたウェルヴェは、作品に使用する楽曲も自身で作曲しており、音楽のように直感的に伝わる視覚芸術を理想としています。 本展は、過去 10 年間の作品群を回顧的に展示することで、ウェルヴェの領域横断的な作品に通底する主題と創作への動機の相互関係を解明かし、作家の制作に対する真伨な姿勢と卓越した才能を明示することを目的としています。また、本展はウェルヴェの作品を通して、オランダ現代美術の最前線の表現をご覧いただける貴重な機会となるでしょう。

奥村雄樹 個展 「な」


奥村はこれまで、「私」の不確定性や作者性をテーマとしながら、他者との協働や美術史への言及性が高いコンセプチュアルな作品を制作してきました。本展では、河原温との会遇に着想を得たサウンドインスタレーションの新作を発表します。
奥村はこれまでも河原温の仕事をめぐる作品を発表しており、本展出品作もその延長線上に捉えることができます。本作は、河原温が「河名温」として登場する宮内勝典の小説「グリニッジの光りを離れて」を原作としており、60 年代後半の NY の空気感、河原の作品が内包する宇宙的な時間の拡がりや名前とアイデンティティをめぐる問題、奥村の自伝的な要素等の重層的な題材が、作品に通底する精緻なコンセプトに支えられることにより、高い同時代性をもった表現として成立しているものです。
会場
京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA
(京都市中京区押油小路町 238-1)
会期
2016年2月20日(土)-3月21日(月・祝)
入場料
無料
休館日
月曜日(3月21日(月・祝)は開館、翌3月22日(火)を休館)
開館時間
11:00〜19:00(最終入場18:30まで)
※ただし最終日2月20日(土)のみ18:00まで
問い合わせ先
11:00〜19:00(最終入場18:30まで)
※ただし最終日2月20日(土)のみ18:00まで
主催
文化庁、京都市立芸術大学
ウェブサイト
http://gallery.kcua.ac.jp