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ポイントホープ

最終更新日:2017年09月07日

撮影=新津保建秀


映画監督・遠山昇司が選んだ手法──
全国の公衆電話から始まる、ロードムービーのように体験していく「旅」。
そして、街の公衆電話に集まっていく誰かの願い、ポイントホープ(希望のある場所)という見えない「アート」。



「ポイントホープ」は全国の公衆電話から、公表されている「029-284-1900」という番号にかけることから始まります。電話をかけると、二人の女性によるモノローグが始まり、鑑賞者は出会ったことのない二人の女性の物語の中に入り、留守番電話に何かメッセージを残すことになります。さらに物語に入ろうとする鑑賞者は、公式ウェブサイトから鑑賞キットを購入し、それに基づき旅に出ることになります。旅先の電話ボックスの中で聞くいくつかの物語は、やはり旅先で見る風景とともに鑑賞者の想像力をさまざまに広げ、さまざまに受話器に囁いた“希望”や“願い”が、とある公衆電話ボックスの中に集まっていくことになるのです。それは目に見えないのですが、確かにあるエネルギーを持ったダークマター(宇宙における質量の大半を占めながら観測されていない物質の総称)のようなものなのかもしれません。鑑賞者自らが作り上げ、見えないものを見る、つまりアートそのものを体験することに他ならないという点で、非常にユニークなプロジェクトとなっています。

プレスリリースより)
会場
全国の公衆電話、ある街の公衆電話ボックス(4箇所)
会期
2017年9月30日(土)〜2018年9月30日(日)
鑑賞キット
1,500円(500円分のオリジナルテレホンカード付き。公式ウェブサイトで購入可能)
*ファーストコンタクトの電話料は含まれません
主催
ポイントホープ実行委員会
ウェブサイト
point-hope.jp
(現在ティザーサイト公開中。9月30日から本サイト公開予定)