2018年10月15日号
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アートフラッシュニュース

オカムラデザインスペースR 第16回企画展「Somesthetic─身体性─」

最終更新日:2018年09月27日

オカムラデザインスペースR(ODS-R)は、「建築家と建築以外の領域の表現者との協働」を基本コンセプトに、毎年1回、7月に開催しておりますが、16回目の今年は9月に開催することになりました。一人の建築家(企画建築家)を選び、「いま最も関心があって、挑戦してみたい空間・風景の創出」をお願いしますが、目指すのは建築家の個展ではなく、建築家ともう一人の表現者(コラボレーター)が協働することによって初めて可能になる新しい空間・風景づくりです。前年の12月にスタートして、マンスリー・ミーティングを重ね、オープニングの日を迎えます。

今年は、企画建築家を新居千秋さんにお願いしています。新居さんが展示のコンセプトとして提案されたのは「身体性」で、分かりやすく言えば、「人がもっているスケール感覚を体感する場づくり」です。つまり、身体性あるいは身体的空間に「スケール」からアプローチする試みです。いま流行りの「素材」ではなく「スケール」だということを強調すべきかもしれません。そもそも、「身体性」にせよ「スケール」にせよ、新居さんご自身が1980年代、90年代から考えてこられたもので、それを、どうODS-Rの枠組みの中で具体化するかを巡って、議論が重ねられました。マンスリー・ミーティングでは、似ているようで全く空間性が異なるとも言える4つの茶室を取り上げて、小さなスケール群の集まりであるにもかかわらず、隣り合うスケールを変えることで部分や全体の空間性が劇的に変わることを、模型をつくって何度も確認しました。そうした作業を通して見えてくる空間の主要な要素(スケールを体現するもの)をピックアップして、展示の構成要素が決められていきました。地域や時代を超えて、いろいろなスケールやそれを具体化する要素を比較検討するのは、とても刺激的で、興味の尽きないものでした。

コラボレーターに選ばれたのは、「人間の視感覚の論理的な研究をもとに、現代的なアプローチにより新たな知覚体験を生みだす」アーティストの3名 大原崇嘉氏+古澤龍氏+柳川智之氏です。彼らが使うのは光。彼らが操作する人工の光によって、ある小さなスケールの空間とその周囲に、実際の茶室空間にも似た、移ろい、輝き、漂い、消滅する雰囲気(情感)が現れてきます。

ぜひ、大勢の皆さまに、会場に立ち、全体・部分を見、そして内部に入って、体験していただきたいと願っています。

(企画実行委員長/川向正人)

ウェブサイトより)
会場
オカムラ ガーデンコートショールーム
(東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニ・ガーデンコート3F)
会期
2018年9月27日(木)~10月17日(水)平日・土曜
休館日
日曜・祝日
開館時間
10:00~17:00
主催
株式会社オカムラ
企画建築家
新居千秋氏(建築家)
協働者
大原崇嘉氏+古澤龍氏+柳川智之氏(アーティスト)
シンポジウム
「Somesthetic-建築の身体性について-」
2018年10月4日(木)18:30~20:30 (定員50名)
パネラー:新居千秋氏 +大原崇嘉氏+古澤龍氏+柳川智之氏、 アンカーマン:川向正人氏
■参加申込:http://www.okamura.co.jp/ods
入場料:無料(展示、シンポジウム)
ウェブサイト
http://www.okamura.co.jp/company/topics/exhibition/2018/space_r_2018.php


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