アートフラッシュニュース

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YCAM InterLab Camp vol.3 パーソナル・バイオテクノロジー

最終更新日:2019年01月18日

参加申し込み締め切りは1月29日(火)まで延長!

身近になるバイオ―アート、デザイン、日常への架け橋

第一線で活躍する技術者や研究者を迎え、今後のメディアアート作品の制作に使用されるツールについて紹介し、国内外の参加者とともに学ぶ集中ワークショップ・シリーズの第3弾です。今回は「パーソナル・バイオテクノロジー」をテーマに開催します。

今、バイオで何が起きているのか―パーソナル・バイオテクノロジーの潮流を紹介

バイオテクノロジーは、古くから発酵や醸造などの食文化、近年は医療やエネルギー分野など多くの側面で私たちの生活に関係しています。特にここ数年、その飛躍的な技術発展により、身近な技術になってきました。このような背景の中、大学や企業などに所属しなくても、個人が利用できるバイオラボのスペースも立ち上がり、「パーソナル・バイオテクノロジー」の潮流が始まっています。

この流れの一つとして、DNA解析のためのコストの低下が挙げられます。この15年間で10万分の1まで下がり、世界中の研究者が扱い始め、かつ個人でも手が届くようになってきました。一方で、「DNA合成」や「ゲノム編集」などのDNAの情報を「書く」技術も注目されています。さらに、バイオテクノロジーの実験に必要な機材に関しても、小型で安価なものが次々と開発されており、自分たちでDIYでつくることができるようその設計図がオープンソースとして公開されているものもあります。また同時に、身近になってきたからこそ「生命倫理」や安全性、プライバシーに関する議論も必要とされはじめています。

こうした状況のなか、YCAMも2015年にバイオテクノロジーに関する研究開発プロジェクト「YCAMバイオ・リサーチ」を立ち上げました。このプロジェクトでは、YCAMがこれまで積み重ねてきたメディアテクノロジーを中心とした知識や経験と、バイオテクノロジーを組み合わせることで、新しい表現の可能性や価値観、生命倫理観を提案していくことを考えています。

バイオについて学ぶ3日間の集中ワークショップ

このイベントでは、DNAに関わる技術による生命情報の「読み」、「書き」、「生命倫理」をテーマに、レクチャーやワークショップを通し、技術の応用可能性について考えます。

DAY1:「読み」

DNAを解析することで生物の種や同定、遺伝的な特徴を調べることができますが、そのDNAを情報化する技術(DNAシーケング)のコストが低下していることに、このパーソナル・バイオテクノロジーの隆盛が関係しています。生命情報の「読み」の技術である、このDNAシーケングに関して、サンプル採取やDNA解析などのハンズオンワークショップを通じて学びます。

DAY2:「書き」・「生命倫理」

「読み」同様に、「書き」にも技術革新が起きています。「DNA合成」や「ゲノム編集」といった、DNAの情報を書く技術の登場によるものです。ここでは、それらの技術およびそれに伴う倫理的問題について、レクチャーやワークショップから考えます。

DAY3:応用可能性の検討

「食」や「医療」など、幅広い分野での応用が進んでいるバイオテクノロジー。私たちの暮らしとどのような接続点を見出すことができるでしょうか。ここでは、参加者によるショートプレゼンテーション通じて、技術の応用可能性について検討します。

ウェブサイトより)

(2019年1月21日情報更新)

会場
山口情報芸術センター[YCAM] スタジオA
(山口県山口市中園町7-7)
会期
2019年3月1日(金)〜3日(日)
3月1日(金):10:30〜20:00
3月2日(土):9:30〜20:00
3月3日(日):9:30〜17:00
※3日間通し
入場料
一般:30000円
大学生:10000円
高校生:無料
※要申し込み
定員
30人
参加対象・対象年齢
バイオの活用に興味を持つ高校生以上の方(未成年者は保護者の許可が必要です)
講師
セバスチャン・コシオバ(研究者)、片山俊明(研究者)、岩崎秀雄(研究者)、フィリップ・ボーイング、赤田倫治(研究者)、contact Gonzo(アーティスト・ユニット)、会田大也(ミュージアム・エデュケーター)、ベジタブル喫茶 ToyToy(料理店)、伊藤隆之(R&Dディレクター)、菅沼聖(エデュケーター)、高原文江(照明デザイナー)、津田和俊(研究者)
申込み受付期間
〜1月29日(火)
ウェブサイト
https://www.ycam.jp/events/2019/ycam-interlab-camp-vol3/