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【パリ】70年の歴史を俯瞰する初の大回顧展「Christian Dior──Couturier du Rêve」

[2017年10月01日号(栗栖智美)]

 この夏、フランスで最も話題となった展覧会と言えば、「Christian Dior──Couturier du Rêve」展であろう。ファッション関係者だけでなく、幅広いジャンルの老若男女、さまざまな国の人々が、このフランスのオートクチュー...

日本のアーティスト・イン・レジデンス 隆盛のなかでの課題

[2017年09月15日号(菅野幸子)]

 現在、日本国内には60以上のアーティスト・イン・レジデンス(以下、AIR)の拠点がある。規模も場所、分野、活動内容もさまざまな多様性があるが、この多様性こそAIRの最大の特長でもあり、面白さでもある。日本では、常に地域振興や住民とのコミュ...

【キューバ】キューバの現在と、アートシーンについて

[2017年09月01日号(岡田有美子/服部浩之)]

 2018年3月から4月にかけてキューバの首都ハバナにあるウィフレド・ラム現代美術センター(Centro de Arte Contemporáneo Wifredo Lam。以下、ラムセンター)にて、日本とキューバの現代アートを紹介する展覧...

【香港】草の根活動のその先に──香港アートのエコシステム

[2017年08月01日号(長谷川仁美)]

 もしもアートのエコシステムが、①美術館、②市場(画廊、アートフェア、オークションハウス)、③草の根の小さなアートスペースやコレクティブの3つであるとしたら、香港は間違いなくほかの2つのフィールドに比べて①の美術館フィールドが弱いと言えるだ...

「未知の宝庫」をたずねて

[2017年08月01日号(村田真)]

 編集部から、4月に書いた太田市美術館・図書館のレビュー★1を元に話を展開せよ、という依頼を受けた。レビューでは、太田市美術館・図書館はゆるやかな螺旋を描く建築構造から、ボルヘスの「バベルの図書館」を連想させること、展示室は図書室のあいだに...

「フードとアート」は終わったのか、始まったのか?

[2017年07月15日号(森岡祥倫)]

 フードスケープ/foodscape、つまりは食と農が織りなす生と死の社会風景を、人類学や文化研究といった人文社会科学のアカデミズムに属さないアーティストが、自前の方法論をもって踏査する。ついで、独自の視点からその絵柄を作品やワークショップ...

【北京】変化と規制のなかでの模索

[2017年07月01日号(多田麻美)]

 北京の都心はここ数カ月、いわば「静かに大騒ぎ」している。近年の北京で積み重ねられた違法な増改築の「復原」が一斉に行なわれた結果、多くの住民や店舗が引っ越しや廃業を余儀なくされているのだ。その徹底ぶりはほとんど一夜にして街の風景をがらりと変...

レシートと折り紙──アルゴリズムとエンジニアリングをめぐって

[2017年06月15日号(増田展大)]

 近年、芸術祭やアートギャラリーで「インターネットアート」や「バイオアート」と呼ばれる作品を目にすることが多くなった。それらは従来の芸術作品とどのように異なり、いかにして解釈することができるのか。そもそも「解釈」することが可能であるのだろう...

【ニューヨーク】グローバリゼーションにおけるアメリカ現代美術の行方──ホイットニー・バイエニアル2017

[2017年06月01日号(梁瀬薫)]

 1932年から開催されている、バイエニアル展はアメリカ美術の動向を明瞭にする展覧会として毎回世界中から注目を集めている。2015年ダウンタウンのミートパッキング地区に移転してから初めての展覧会となる。アップタウンの落ち着いた美術館とは異な...

反近代の逆襲──現代美術の見世物的転回に向けて

[2017年05月15日号(福住廉)]

 千葉県の国立歴史民俗博物館で「見世物大博覧会 現代編」が開催されている(7月17日まで)。昨年、同館および国立民族学博物館が共催した「見世物大博覧会」の続編で、展示されているのは志村静峰による絵看板をはじめ、「人間ポンプ」こと安田里美によ...

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