artscape開設15年記念企画

現代美術2.0宣言

webマガジンartscapeが、1996年その前身である「DNP Museum Information Japan」として開設されてから、本年はちょうど15周年にあたります。それを記念して、artscapeでは、金沢21世紀美術館キュレーターの鷲田めるろ氏とともに、現代美術のあり方、最新の動向について考えるプロジェクト《現代美術2.0》を開始します。
鷲田氏は2008年に、金沢の街のさまざまなスペース・場所・建物を会場に「金沢アートプラットホーム2008」と題した展覧会をキュレーションし、大きな話題を呼びました。この、美術館の内部にアートを閉じこめるのではなく、美術館の外部──街、ストリート、オルタナティヴスペース──で、アクティブに人や街がクロスする新しい形式のアートプロジェクトは、現代美術2.0とも言うべき新しい試みとして、目が離せません。
また、こうした美術のあり方と密接に関連する、ワークショップ活動など、美術を感じ、学ぶ教育プログラムについても注目し、対話や最新のレポートをお届けする予定です。さらに、ヴェネツィア・ビエンナーレに代表される国際展の動向についても、現代美術2.0という新しい視点からインタビューやレポートをお届けします。

同時に、《新アートワード事典 1500》構築プロジェクトも始動します。
《新アートワード事典 1500》は文字通り、現代美術を理解するために必須なアートワード1500項目の解説事典です。
現在artscape上には、現代美術のキーワード700項目をコンパクトに解説した「現代美術用語辞典」が存在しており、web上に置かれた用語集としては最も広範囲かつ信頼できるものとして知られていますが、《新アートワード事典1500》は、それとは別に、artscapeで取り上げるアート系諸ジャンル──美術・建築・写真・パフォーマンス・映像・デザイン・ファッション──の1500項目について、21世紀にふさわしい新しい知見を織り込みつつ、解説してゆきます。

最終的な完成まではおおよそ1年半ほどかかる予定ですが、個々のタームについては、出来上がり次第、siteにアップすることも検討しております。

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