キュレーターズノート

絵画の庭──ゼロ年代日本の地平から

植松由佳(国立国際美術館)

2010年02月15日号

学芸員レポート

 前述の「絵画の庭」展はオープン以来好評で、大勢の来館者を迎えている。続けて昨年から準備をしているのは今夏に開催される「束芋:断面の世代」(7月10日〜9月12日)である。関西エリアで束芋作品が展示されるのは、久々であり、待望のと言って間違いないだろう。同展は現在、横浜美術館全館を用いて開催されている展覧会の巡回であるが、とはいえ会場に応じた展示方法を束芋と一緒に相談中なので、横浜での展覧会を観た人も大阪展をぜひ観て欲しい。
 また個人的には3月24日から京都国立近代美術館で始まる「マイ・フェイバリット──とある美術の検索目録/所蔵作品から」を楽しみにしている。関連イベントでは昨6月のヴェネツィア・ビエンナーレ出品作も記憶に新しいクシシュトフ・ヴォディチコ+ドミニク・ゴンザレス=フォルステル、やなぎみわの講演会も予定されている。それらもお見逃しなく。

束芋:断面の世代

会場:国立国際美術館
大阪府大阪市北区中之島4-2-55/Tel. 06-6447-4680
会期:2010年7月10日(土)〜9月12日(日)

マイ・フェイバリット──とある美術の検索目録/所蔵作品から

会場:京都国立近代美術館
京都市左京区岡崎円勝寺町/Tel. 075-761-9617
会期:2010年3月24日(水)〜5月5日(水・祝)

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