artscapeレビュー

転置─Displacement─

2011年06月01日号

会期:2011/04/09~2011/05/22

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA[京都府]

寺田就子、野原健司、森末由美子、吉村熊象、寄神くりが出品。いずれも日常的な状況や素材を用いる作家で、現実を少しずらした状況をつくり出し、マジカルな世界観を提示する。なかでも、住宅広告をもとにしたフィールドワークを発表した吉村と、店舗のテント屋根や廃材を組み合わせたインスタレーションを見せた野原は印象的だった。寄神くりの展示も、私が今まで見た彼女の作品のなかでは最も大規模であり、説得力が感じられた。

2011/04/27(水)(小吹隆文)

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