artscapeレビュー

手ぬぐい Tokyo@Osaka──200人のクリエーターによる200の提案

2011年07月01日号

会期:2011/05/31~2011/06/27

イーマ1F ディーバ[大阪府]

35×90�Bの手ぬぐいが200枚も一堂に並ぶと、じつに目に楽しい。展示されるのは、若手から大御所まで第一線で活躍中の美術家とデザイナーたち。規定は、手捺染の二色使いということだけ。よってその表現形式はさまざまである。宇野亜喜良が、オランダのボッスをモティーフにした独自の幻想的な絵画的表現を繰り広げれば、ひびのこづえはファッション・デザイナーらしく、予め結ぶとピンとなるよう意図された、黒一色の揺らぐ素敵な格子模様で魅了する。勝井三雄や和田誠をはじめとして佐藤可士和、佐藤卓らまで展示されているから、デザインに興味のある人にとっては興味深いだろう。ただ欲を言えば、そのディスプレイのしかたが惜しい。ギャラリーのスペースの関係が多分にあろうが、さらに一歩踏み込んで、手ぬぐいの「拭く・被る・包む」などの用途を関連させたり、使う側にとっての楽しい提案を反映した展示があればなおよかった。この商業施設の中にある「ディーバ」が、「デザインの場」と銘打たれ、空間デザインにはgrafの服部滋樹氏が関わっているから、こちらが勝手に望みすぎてしまうのか。[竹内有子]

2011/06/17(金)(SYNK)

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