artscapeレビュー

TNA《キリの家》

2011年07月15日号

会期:2011/06/25

[東京都]

TNAの作品としては最小のフットプリントだが、内部に入ると、立体的に空間が連続し、外の風景も、全面ガラスのファサードにペイントされたキリの濃淡によって、選択的に取り入れ、それを全然感じさせない。最初に入ったときは、平らな床がほとんどない、小さな駐車場のようにも思えた(間仕切りもない)。それが身体と応答し、ふるまいを生み、空間に彩りを与える。中心線には強い大黒壁があり、安心感をもたらす。

2011/06/25(土)(五十嵐太郎)

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