artscapeレビュー

竹中工務店《ザ・千里レジデンス》《関西大学高槻ミューズキャンパス》

2011年08月15日号

[大阪府]

大阪にて、竹中工務店が手がけた新しい物件を2つ見学した。千里駅周辺の再開発。プロジェクトの一部、ザ・千里レジデンスは、タワーマンションにはせず、庭やアートのある豊かな共有空間や、柱が邪魔しない眺望などを備えることで、差別化している。外壁を柱が分節しないために、透明感にあふれ、水平のラインが強く、オフィスのようにも見える。かつてのニュータウンの行方を示唆するプロジェクトといえよう。関西大学高槻ミューズキャンパスも、駅の真横の再開発だが、なんと小中高大!のハイパースクールである。少子化の時代に強気の戦略だ。それだけではない。さらに地域に開かれた児童図書館、安全ミュージアムが一体化した複合施設である。複雑なプログラムだが、外観は統一感のあるクラシックな見えで、都市に対するゲートのようだ。一方、内部は基準階がなく、ほとんど異なるプランが展開し、色彩計画でも場の多様性を演出する。

2011/07/22(金)(五十嵐太郎)

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