artscapeレビュー

ジパング展 31人の気鋭作家が切り拓く、現代日本のアートシーン。

2011年10月01日号

会期:2011/08/31~2011/09/12

大阪髙島屋7Fグランドホール[大阪府]

東京展での大々的なメディア露出や観客動員の話題が伝わり、関西でも注目が高まっていた「ジパング展」。もちろん、これが日本の現代アートのすべてではないが、仕掛人の三潴末雄(ミヅマアートギャラリー)と井村優三(イムラアートギャラリー)の現代アート観は、はっきり伝わった。関西の美術ファンとしては、日頃なかなか見られない首都圏の作家に数多く出会えたことも大きな収穫だ。本展はこの後京都に巡回するが、来年には国内の美術館数館でも開催が決定したそうだ。将来的にはアジアでの展開も視野に入れているらしいので、その動向には今後も注意を払う必要があるだろう。

2011/08/31(水)(小吹隆文)

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