2017年11月15日号
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artscapeレビュー

平松伸之 展

2011年10月01日号

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会期:2011/09/03~2011/09/24

CAS[大阪府]

平松伸之の作品は、自分の記憶が正しければ過去に一度しか見たことがない。2000年に国立国際美術館で行なわれた「空間体験《国立国際美術館》への6人のオマージュ」だ。その時、平松は美術館の展示室を駐車場へと変貌させる荒技を見せ、多くの人を驚愕させた。私自身、当時の記憶が鮮明だったので、今度は何をしでかすのかと期待して出かけたのだった。しかし、展示されていたのはカラオケ屋で見かけるような安っぽいミュージックビデオであった。作曲・演奏共に平松自身で、クオリティは決して低くない。しかし、ヒット曲のエッセンスをそこかしこに注入した楽曲にはオリジナリティがなく、聞けば聞くほどその無意味さに脱力感が広がるのだ。このえも言われぬ感情は何だ? 11年前の作品とは全然傾向が違ったが、やはりこの人はただ者ではないと、改めて確信した。

2011/09/05(月)(小吹隆文)

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