2017年07月15日号
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artscapeレビュー

UNDER35 中谷ミチコ展

2011年11月15日号

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会期:2011/10/14~2011/11/06

UNDER35ギャラリー[神奈川県]

中谷ミチコといえばレリーフだが、いわゆる「浮き彫り」とは反対に「沈み彫り」とでもいうべき技法で彫り、そこに透明樹脂を流し込んで固めたものが代表的だ。凹凸が逆になるため不気味な陰影や立体感を醸し出す。今回も「沈み彫り」が何点か出ているが、圧巻はオオカミのような動物が何頭か群がった浮き彫りのほうだ。絡み合った身体やウロコのような毛並みまでリアルに表現されている。沈み彫りは物理的に四角い枠と厚みが必要だが、浮き彫りは枠が必要ないので現実空間との関係が直接的になり、よりリアルに感じられるのだろう。沈み彫りがタブローに近いとすれば、浮き彫りは壁画に近いといえるかもしれない。レリーフにもいろんな可能性があるんだねえ。

2011/10/14(金)(村田真)

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