2017年12月15日号
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artscapeレビュー

鉄道芸術祭 Vol.1 西野トラベラーズ──行き先はどこだ?

2011年11月15日号

会期:2011/10/22~2011/12/25

アートエリアB1[大阪府]

鉄道芸術祭? なんだかよくわからないけど、おもしろそうだから来てみた。3年前に開業した京阪中之島線のなにわ橋駅の地下1階コンコースに、「文化・芸術・知の創造と交流の場」を目指してアートエリアB1が開設された。そこで企画されたのが、アーティストとともに鉄道のさまざまな特性に着目していく鉄道芸術祭であり、その第一弾が西野達だったというわけ。だから今回は鉄道に関する作品が多い。たとえば、京阪電車のホームにふつうの家のドアを取り付け、自分でドアを開けて乗降するとか(もちろん実用化はされていない)、30メートルはありそうな京阪電鉄沿線案内図を壁に貼り付けたりとか。でも頭のてっぺんから噴水を出すリンゴ人間や、机や自転車やベッドを串刺しにした電灯など、鉄道とは直接関係のないものもあった。このユルさが西野らしいというか、京阪らしいというか。考えてみれば、ターナーやモネの時代から鉄道とアートは相性が悪くないし、アートツーリズムまで視野に入れれば可能性は大きく広がるはずだ。さらなる展開を期待したい。

2011/10/22(土)(村田真)

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