2017年10月15日号
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artscapeレビュー

7つの海と手しごと〈第2の海〉「北極海とイヌイットの壁かけ」

2011年12月01日号

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会期:2011/011/12~2011/12/18

世田谷文化生活情報センター「生活工房」[東京都]

会期:2011/11/12~2011/12/18
会場:世田谷文化生活情報センター「生活工房」
地域:東京都
サイト:http://www.setagaya-ac.or.jp/ldc/
「7つの海と手しごと」と題し、海をくらしの中心とする人々のクラフトを紹介する企画の二回目。北極海の雪原に生きるイヌイットのつくるフェルトの壁掛けを取り上げている。かつてイヌイットの人々は、動物の骨から針を、腱から糸をつくり、毛皮の服や靴を仕立てていた。現在ではこれら防寒具の素材はダッフルに変わったが、その余り布に鮮やかな色彩のフェルトを施して壁掛けをつくっているという。おもなモチーフは、狩猟を中心としたイヌイットたちの生活の姿。これらがフェルトと刺繍糸によって、具象的に描かれている。展示されているフェルト製の人形も非常に具象的である。そこには生活の姿を記録に留めておこうという意識も働いているのだろうか。一回目の「クナ族のモラ」では装飾の技法や歴史の解説、現地に取材したビデオの上映があったために刺繍を手掛ける女性たちの生活の姿を良く知ることができたが、今回の展覧会にはそのような解説が乏しかったことが残念である。イヌイットたちはいつ頃からこのような刺繍を手掛けるようになったのか。刺繍はどのように利用されているのだろうか。[新川徳彦]

2011/11/18(金)(SYNK)

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