2017年06月15日号
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artscapeレビュー

アルスエレクトロニカ「Poetry of Motion」展

2012年01月15日号

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会期:2011/12/10~2011/12/18

ブリーゼブリーゼ 1Fメディアコート[大阪府]

オーストリア、リンツ市に本拠を置くアルスエレクトロニカは、1979年、メディア・アートのフェスティバルとして始まった。87年以来「アルス・エレクトロニカ賞」を表彰──今年度の日本からの受賞者には大阪大学の平田オリザ氏・石黒浩氏らがいる──、96年からは「最先端テクノロジーとアート、社会との融合から見える未来のための体験型アートセンター」であるアルスエレクトロニカ・センターと研究所「フューチャーラボ」を運営している。本展示イベントは、私たちがいま・ここにいる世界の、「動きの詩」を体感しようというコンセプトのもとに行なわれた。ウルスラ・ノイゲバウアーによる《Tour en l'air》は、左の写真にあるとおり、床まである長いドレスがそれぞれ時間をおいて高速回転する。そのほか、補聴器で拾われた自分の鼓動を体感できる《Heartbeat Picnic》や、カメラがとらえた場内の観客をスクリーン上の物語的世界に取り込む《Innocence》、来場者の「影」をシールにする《Shadowgram》など、最新技術・機器を用いたインタラクティブな参加型アート/デザイン作品ばかり。ただ、今回の展示会場は小規模すぎて、メディア・アートにおける社会的機能・発信力を重視する、アルスエレクトロニカの本領を十分に伝えきれなかったのが残念。ミュージアムという場での本格的な紹介の機会を待ちたい。[竹内有子]

2011/12/16(金)(SYNK)

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