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川西英コレクション収蔵記念展──夢二とともに

2012年01月15日号

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会期:2011/11/11~2011/12/25

京都国立近代美術館[京都府]

2006年度から、神戸の版画家・川西英が集め続けていた作品・資料の収集を進めてきた京都国立近代美術館。本展は、1,000余点から成る〈川西英コレクション〉のすべてを収蔵することになったのを記念して開催された。会場の展示は、このコレクションの三分の一を占めるという竹久夢二の作品・資料が中心で、初公開の夢二の肉筆画や油彩画も見どころのひとつとなっていたが、ほかに恩地孝四郎、村山知義など同時代の「前衛」作家たちの版画作品、また、河合卯之助、富本憲吉、バーナード・リーチといった工芸家たちが初期に制作した版画なども紹介され、じつに幅広い川西の蒐集と交流、関心がうかがえる内容だった。また、それらには色彩や細かい柄が美しいものも多く、川西の作品制作との関わりにも興味がそそられる。なによりもこれらのコレクションや関連資料から、作家でありコレクターであった川西英という人物の人となりや美的センスをうかがい知ることができるのが素敵な展覧会だった。サーカスや神戸の風景を題材にした川西英本人の作品が常設展示室で特集展示されていたのも嬉しい。

2011/12/11(日)(酒井千穂)

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