2017年10月15日号
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artscapeレビュー

五十嵐研ゼミ合宿 2日目:藤本壮介《T-HOUSE》、生物建築舎《天神山のアトリエ》《萩塚の長屋》ほか

2012年01月15日号

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[群馬県]

2日目は、藤本壮介の《T-HOUSE》、生物建築舎の《天神山のアトリエ》と《萩塚の長屋》、CAn+Catの《ぐんま国際アカデミー》、宇野享の《太田の長屋》をめぐり、太田駅前にて飲んでから解散する。今年は学生が増え、OBも参加したことで、30名近い大所帯で移動した。前橋のアート・コレクターが暮らす《T-HOUSE》では、近くにコインパーキングを見つけられず、そばの神社の境内に止める際、地元の人に声がけすると、やはりこの住宅はよく知られていた。筆者は2度目の訪問だったので、常設展のように、固定して置かれている作品も、空間を決定する重要な要素になっていることに興味をもった。別ルートから前橋工科大学の学生も見学に合流したのだが、施主によると、同時に室内に人がいる最高記録だったらしい。《天神山のアトリエ》は、まわり四方を壁で囲み、天井すべてガラス、床は土が連続しており、ほとんど外部空間と変わらない室内だった。四季や気候の変化、あるいはまわりの状況をダイナミックに反映する空間といえよう。さらにドラキュラの棺と呼ばれる地下の寝床をもち、建築家自身が暮らす驚くべき実験住宅である。そして《太田の長屋》では、2つ賃貸部屋を見せてもらい、一見どのユニットも似ているけれど、想像以上に異なるバリエーションで空間が展開していることに感心させられた。

写真:上から、藤本壮介《T-HOUSE》、生物建築舎《天神山のアトリエ》、宇野享の《太田の長屋》

2011/12/29(木)(五十嵐太郎)

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