2017年07月15日号
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artscapeレビュー

ふなだかよ展

2012年01月15日号

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会期:2011/12/05~2011/12/10

O Gallery eyes[大阪府]

出品作品は絵画と写真に大別される。絵画は作者の幼少時の写真をモチーフにしたもので、母の愛を一身に受ける幸福感に満ちている。一方、写真は料理が器から溢れ返った状態を写しており、グロテスクな趣が強い。作者はこれら2種類の作品を並置することにより、共依存の母子関係と、偏愛が人間形成に与える影響について表現しているのだ。ただしネガティブ一辺倒ではない。偏愛もまた人間の根源にあるものだという思いを、ほかならぬ彼女自身が持っているからだ。彼女の作品は矛盾する両義性を持つが、それゆえ絶望から救われているのかもしれない。

2011/12/05(月)(小吹隆文)

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