artscapeレビュー

ライブラリーセミナー 著者が語る、建築本の楽しみ方ーサバイバル住宅編ー第2回ダンボールハウス

2012年01月15日号

会期:2011/12/03

ハウスクエア横浜 住まいの情報館3階ライブラリー[神奈川県]

『ダンボールハウス』(ポプラ社、2005)の著者、長嶋千聡は、実は筆者が中部大学で教鞭をとっていたときの最初の卒論生である。ほかの先生がダンボールハウスを研究テーマと認めず、引き受けることになった。しかし、それぞれの住人と知り合いになってから調査を始める今和次郎の考現学風スケッチによる観察と分析が評判を呼び、卒論がとうとう書籍になった。ダンボールハウスが決してユートピア的な「0円ハウス」ではなく、ここでもお金を介在するリアリティのうえに成立していることを明らかにした労作である。

2011/12/03(土)(五十嵐太郎)

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