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artscapeレビュー

川北ゆう個展 はるか遠くのつぶ

2012年07月01日号

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会期:2012/06/01~2012/06/30

eN arts[京都府]

川北といえば、水溶性シートに線画を描き、水をたっぷり沁み込ませたキャンバスに貼ることで、崩壊しながら定着する様を見せる平面作品が思い出される。本展でもそうした作品が出品されたが、同時にまったく新しいタイプの新作も披露された。それらは浅く水を張った水槽にタイルを沈め、水面にインクを垂らすと比重の重いインクが沈み、タイルの上に風紋を思わせる繊細な模様が描き出されるというものだ。どちらも水の性質を利用した作品ながら、イメージはまったく異なる。それでいて非常に魅力的だ。川北の表現に新たな方向性が加わったことを素直に嬉しく思う。今後の活躍がますます楽しみだ。

2012/06/02(土)(小吹隆文)

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