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artscapeレビュー

いくしゅん〈ですよねー〉展

2012年07月01日号

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会期:2012/06/01~2012/06/27

LIXILギャラリー[東京都]

きわめて日常的なスナップ写真を壁面はおろか、天井にまで忍ばせ、床に山積みにして見せた写真展。凡庸な日常における決定的瞬間をとらえている点では、梅佳代のような独特の感性を感じさせるが、よくよく見ると、梅佳代にはない要素が強く打ち出されていることに気がついた。それは、暴力的な視点。たとえば自動車事故の現場を映した写真には、直接的な描写こそ避けられているものの、日常にひそむ不吉な暴力を巧みに映し出している。ユーモアのある決定的瞬間や中庸なモチーフを鮮やかな色彩と光でとらえた写真とともに展示されることで、その不穏な空気感がよりいっそう引き立っているところが、なんともおもしろい。

2012/06/07(木)(福住廉)

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