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artscapeレビュー

館蔵品展 身体表現と日本近代美術「物語る身体」

2012年07月01日号

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会期:2012/05/12~2012/06/17

板橋区立美術館[東京都]

同館所蔵の日本近代美術の作品を身体表現というテーマのもとで見せる展覧会。秋山祐徳太子、阿部展也、井上長三郎、池田龍雄、中村宏らの作品や資料あわせて70点が展示された。身体を断片化した1930年代のシュルレアリスムから戦後の「肉体絵画」、そしてルポルタージュ絵画にいたるまで、同館の豊富なコレクションを物語る展観だ。身体表現という点でいえば、例えば黒ダライ児が『肉体のパフォーマンス』で解き明かした「反芸術パフォーマンス」が思い起こされる。むろんそのパフォーマンスそのものを保存することは不可能ではあるが、それらを記録した貴重な写真は、せめて公立美術館が収蔵するべきではないだろうか。同展が敷設した身体表現の系譜の先に、「反芸術パフォーマンス」が論理的に接続されることは誰の眼にも明らかだからだ。

2012/06/17(日)(福住廉)

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