淀川テクニック個展「はやくゴミになりたい」:artscapeレビュー|美術館・アート情報 artscape

2018年08月01日号
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淀川テクニック個展「はやくゴミになりたい」

2012年07月15日号

会期:2012/06/16~2012/07/08

ARTZONE[京都府]

淀川テクニックの個展。鴨川へ“ゴミ狩り”に行き、拾ってきたゴミを観察し、その“ゴミの生涯”を妄想して“ゴミ履歴書”を制作するという、この日予定されていたワークショップは雨のため一部変更となったそうで、会場では、スタッフや淀川テクニックによって事前に拾い集められていた“ゴミ”をTシャツに飾り付けて着る、というプログラムが行なわれていた。その後、参加者は自作のTシャツを着てやはり“ゴミ履歴書”を制作。各々がどんなことを想像してどんな履歴書をつくったのかも気になるのだが、「最初からゴミのものなんてない」をプロローグに行なわれていた淀川テクニックによるレクチャーが面白そうだった。参加者は若い人たちが多かった印象だが、きっと“ゴミ”というよりも“モノ”への意識が変わる気がした。二階の壁面に展示されていた《有漏路無漏路(うろじむろじ)》という本展のための新作インスタレーションは、拾ってきた“ゴミ”を素材にしているのだが、“ゴミ”がゴミでなくなるときをみごとに示す迫力と説得力。


会場入口。本展のための新作、穴から顔を出して記念撮影ができる《顔出し花輪》と、泳げないチヌをイメージしたペダルのない自転車《自転車チヌ》



左=会場一階。拾い集められたゴミからオリジナル(ゴミジナル)Tシャツを制作するワークショップの様子
右=会場二階。展示風景(壁面作品《有漏路無漏路(うろじむろじ)》)


2012/07/01(日)(酒井千穂)

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